こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、バリキャリイシイドです。
クリスマス…ですね。
あと10日ですか。
若い方はご存じないかもしれないが、昔は『シングル・ベル』なんてひとりで過ごすクリスマスを嘆いたりしてました。
今は『クリぼっち』というのかな。
街中がイルミネーションで彩られ、空気もキンと澄んで清々しいこの季節。
確かに恋人と一緒に過ごすことができれば、しあわせですよね。
今年のあなたはどうですか?
なぜクリスマスまでに恋人がほしいのか
さて、『クリスマスまでに恋人がほしい』という声はよく聞きます。
だいたい秋になった頃から聞こえだして、11月くらいが最大ボリューム。
私も言った覚えがあるわ。笑
みなさん、大人ですから。
クリスマスが宗教的な行事であって、本場では恋人同士がイチャイチャする日ではなく、家族と過ごしたりミサに行ったりして静かに過ごすものということも、日本だけがこれほどにクリスマスうぇーい!な盛り上がり方をしているのはすべて経済効果を見込んだ飲食業界および玩具業界ならびに旅行業界はたまた音楽業界の陰謀であることは重々ご承知のこととは存じます。
なのにWhy?
なにゆえクリスマスにこだわるの?
クリスマスを締切にするわけ
以前、婚活にタイムリミットは作らない方がいいという記事を書きましたけども。
単純に『恋人を作る』という目標であればタイムリミットを設けるのはアリだと思います。
でもなんでクリスマス?
『お節分までに彼氏作ります』
『お盆までに彼女作ります』
じゃアカンの?
何かの節目を締切にしたっていいじゃない。
節分、いいっすよ。
厄年は節分から始り節分で終わるから。
そりゃ運勢変わっちゃいますよ。
お盆、いいっすよ。
ご先祖さま帰ってきますから。
そりゃ見守られちゃいますよ。
『恋人』は一発逆転ではない
さて置き。
あなたは『クリスマス最高教』をご存じですか?
ハロウィンの賑わいが落ち着き、スッと冷えた秋風が吹いたとき。
あなたは気づくのです。
『あれ?私、今年なにもしてない』
本当はうれしいことも楽しい思い出も、そして傷ついたり苦しんだりして、例え1センチだって成長しているはずの自分だってあるはずなのにね。
でも冷たい風に冷やされたあなたの頭は気づかない。
そして少し先にクリスマスのキラキラとした輝きが目に入ると決心するのです。
『そうだ、京都に行こう恋人を作ろう』
このクリスマスを恋人と過ごせば。
このパッとしなかった一年が、あのクリスマスみたいにキラキラしたものになるに違いない。
だから恋人がほしい。
クリスマスまでにほしい。
ギブミーマイラバー。
これが『クリスマス最高教』に洗脳された信者の姿です。
かわいそうですね。
たとえ恋人ができたとしても、あなたのパッとしなかった一年は変わりません。
どんな一年だったとしても、その中から輝くものを見つけられるのは自分しかいないのです。
だれかに輝かせてもらおうなんて甘えるにも程がある。
自分の人生なんだから自分でオトシマエつけなさいっ!
本当にクリスマスを恋人と過ごしたいのか
さあ、『クリスマス最高教』の洗脳から放たれたあなたになら分かるはずです。
本当にクリスマスを恋人と過ごしたいのか。
クリスマスの街は、大勢の人でごった返しお茶をしようにもコジャレたお店は長蛇の列。
ようやく席にたどり着いたところでメニューはクリスマスメニューに限定され選ぶ余地もなし。
買い物をしようにも、平時では派手すぎるクリスマス限定アイテムが目白押し。
遠出しようにもデートスポットまでは渋滞。
人混みのイルミネーションを牛歩で進み、帰りも渋滞。
疲労からのイライラで車内の気温は一気に氷点下。
なによりクリスマスインフレによる価格高騰でボーナスは一瞬で泡となる。
そんなクリスマス、い り ま す か ?
そりゃね。
私だってお姫さまみたいなカッコして、歳の数ほどの薔薇の花束でお出迎え。
シャンパーニュから始まるフレンチに舌鼓を打ちつつ、キャビア、フォアグラ、トリュフのトリプルコンボのヴィアンドと芳醇なシャトーマルゴーでほろ酔いになったところ、宝石みたいなデセールに華奢なフォークを入れるとサプライズのエンゲージリングがお目見えするなんて、ケーキもとろける甘い展開を夢見たりしないこともない。
いや、できることならむしろ積極的にお相伴に預かりたい。
もしもそんな歯が抜けるほどの激甘甘美な夢が見られるならば、マッチ売りの少女のように夜通しマッチを擦り続けたっていい!
えぇっと。
つまり。
何が言いたいかっていうと。
今年もクリスマスは仕事だっていうことだ。