バリキャリ乙女のイド端会議室

主に婚活、時々しごと。華麗なるバリキャリの脳内会議の一部始終。

バスタオルに想いを馳せて…カップルが合わせるべきはだらしなさのレベル

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、バリキャリ乙女のイシイド マキです。


10月に入り今年も残すところ3ヶ月となりました。


『年内に◯◯するぞ!』


なんて誓いも新たにするには程よい頃合い。
言いますか?
やっぱり言っちゃうんですね?


「クリスマスまでに恋人を作るぞーっ!」


はい、ではそんなあなた様が焦ってあわてて失敗しないように似ていた方がいい価値観をお話しましょう。

 


カップルが似ていた方がいいところ


人は、共通点を持つ人に好意を抱くものです。
『恋人に求めるものは何ですか?』という問いに


食の趣味が合う人
笑いのツボが同じ人


と答える人も多いでしょう。
確かに自分の好きなもの、楽しいと感じること、自分にとっての『fun』『pleasure』『happiness』がお相手とも共通であれば幸せだよね。
だからそれを条件にお相手探しをするのは間違ってない。
そして恋のはじまりは実に楽しい。
何もかもが新鮮でキラキラと輝いて見える。


だけど毎週箱根で温泉とか、異人館で神戸牛とか、ティファニーで朝食をとか、そんなの続くわけがないんです。
恋はやがて日常に。


だから本当に合わせるべきは他にあるのよ。


何かって?


それは不潔のレベルだわよ!

 


バスタオルは何回使ってから洗濯しますか?


お尋ねします。


あなたはバスタオルを何回使ってから洗濯しますか?


今回はバスタオルの洗濯頻度をモンダイにしているわけではないので、数字的なデータや出典は割愛させていただきますね。


だいたい6割の人が毎回洗濯しているのだそうです。


毎回洗わない人の主張は『洗って清潔になった体を拭いているので汚くない』
確かに泥やら汗やらは残ってないでしょう。


でも雑菌はいるわけよ。


雑菌の繁殖条件は『温度』『湿度』『栄養』
暖かく湿ったお風呂場に、目には見えないけれどあなたの皮膚片など美味しい『おやつ』が付着したバスタオル。
雑菌のパラダイスじゃあーりませんか!


バスタオル1回使用後、細菌は数万~数億に繁殖しているのだそうです。


ぅへげっ!!


とはいえ。
この細菌、元々自分の肌にくっついていた常駐菌というものでこれが大繁殖したところで食中毒とかビョーキにつながるようなものではございません。
(水虫をはじめ、感染性の疾患をお持ちでないことを前提にしています、ご了承くださいませね)


じゃ、何が問題かっていうと臭いなんですね。
雑菌が『おやつ』を分解するときに発生する雑菌臭。
これは害がないと分かっていてもちょっと受け入れがたい。


やっぱりバスタオルは毎日洗うべきなのねっ


いえいえ、ここは抗菌大国ニッポンですよ、奥さん
洗濯洗剤界で抗菌防臭なんて当たり前。
むしろ部屋干しで臭う洗剤を探す方が難しいくらいでしょう。たぶん、きっと。
だから安心してください。
バスタオルは臭わない。


つまりバスタオルとは。


多くの人が毎日洗いたいと思っているが毎日洗う必要もない。


そういうものなのです。


仮に異論があったとしても、以上を踏まえた上でこのままおつきあいくださいね。

 


だらしなさのレベル


さて、そんなこんなで出会ったお二人。
食の趣味が合って笑いのツボもピッタリ。
ついでに金銭感覚までジャストフィットでめでたくカップル誕生と相成りました。


ところが、一緒に暮らしはじめて些細なほころびが生まれます。


彼はバスタオルを毎回洗いたい。
彼女はバスタオルなんて三日に一度洗えばいいんじゃない?


彼は彼女にバスタオルは毎回洗ってほしいと懇願します。


うん、わかった (^ー^)


快く返事をした彼女。
でもこれまでの習慣のためか、ついうっかり忘れてしまうこともしばしば。
仕事で嫌なことがあった日に限ってバスタオルが洗われていない。


これは嫌がらせか?


彼のなかにモヤモヤと黒いものが広がります。
二人を別れに誘うほどのことではない。
だけど無数に横たわる導火線に、いつか着火するかもしれない火種のひとつとして、いつまでもいつまでもくすぶり続けるのであった…

 


というわけで、好きなものが似ていればカップルになることは容易い。
だけどカップルとして継続していくためにはダメなところを許容できるかどうかが重要になる。
つまりは不潔のレベル、だらしなさのレベルが合うかどうかだ。

 


もしもだらしなさのレベルが合わなかったら


さて。
不幸にもだらしなさのレベルは合わなかった場合。
もしもあなたが毎日洗いたい派でも、爆発するのはちょっと待ってほしい。


これは、不衛生とか潔癖とか、そういった話ではない。
各々の生育環境の違いによるものだ。


バスタオルって大きくてかさばる。
大家族だったらどうでしょう?
例えば6人家族だったら全員のバスタオルだけでも1回余分に洗濯機を回さなければいけない。
手間も時間も、ケチくさいことを言えば水も洗剤も余分にかかるのだ。
スペースだってそう。
誰もが庭付き一戸建てでボー◯ドのCMみたいに庭に洗濯物をはためかせられる訳じゃない。
たとえ3人家族だってなけなしのベランダにバスタオルを広げたらあなたのパンツは日陰にひっそり干されることになる。
さらに家事担当者が仕事を持っていれば洗濯は夜にしかできないという家庭だってあるだろう。

パンツとTシャツしか洗うものがなくて洗濯槽を埋めるために無理やりバスタオルを放り込む男の一人暮らしとはワケが違うんですよ。
家族の人数、居住スペース、家事のタイミング。
そういうものが絡み合って毎日はムリ!となってたりするんじゃないかい?


ゆえに。
単にだらしがないのか、家庭環境からの習慣なのかちゃんと見極めなければならない。
だらしなさのレベルが合わないからといって、そこを批判することはお相手の生まれ育った背景を否定することにもなり得るのだ。


そして、抗菌大国ニッポンにおいては衛生・清潔を掲げれば正義のように見えるが、それだって価値観の押し付けなのだ。
今までの生活習慣を捨てて自分の生活習慣で生きろと迫っているのだから。
誰だって自分のルーツを否定されたら戻れるものも戻れなくなる。


もっと言っちゃえば家事なんざ、多くを望む方が満足するようにやればいい。
相手にやらせておいて文句を言うとは不届きセンバン。


もちろん、明らかに異常レベルのだらしなさであれば早急に軌道修正するべきだし、だらしな組もできる限り潔癖組に歩み寄る姿勢が大切だ。
逆にお互いに歩み寄る意欲がないならば、最初からだらしなさのレベルが合った相手を条件に探した方が10倍楽に過ごしていける。


合わせるべきはだらしなさのレベル。


そこに着目したら、あなたの伴侶はすぐそこにいるのかもしれない。