こんばんは、年間300日スーツで過ごす女(育休中)バリキャリ乙女のイシイド マキです。
先日(といっても何ヵ月も前だけどもね)ちび若くんも1歳の誕生日を迎えることができました。
イシイドもお母さん二年生になります。
ちび若くんは超高齢ママから生まれたとは思えないほど手間のかからないよい子でありまして、ひと通り0歳児あるあるの洗礼は受けたもののとても順調。
いやぁ、もう私頑張ったよ。
えらいえらい、えらいぞぉー、私。
このまま何事もなく大きくなれよぉ~と思っていたのですが、さすがに1年も経つとなんかしらでてくるものです。
そう、ちび若くんはたまごアレルギーだったのです。
アレルギーというと「あら、かわいそう」なんて言われてしまうかもしれませんが、アレルギーになったからこそ気がつけたこともありました。
離乳食、本当にツラかったのは
さて、アレルギーの話の前に離乳食のお話を。
離乳食ってガイドラインというか『お約束』があるんですね。
・離乳食の開始は生後5ヶ月を過ぎた頃から
・まずは10倍がゆをすりつぶし裏ごししたものから与える
・1日1回、ひとさじから
・慣れたらにんじんなど野菜をやわらかく煮てなめらかにすりつぶしたものを与える
・初めての食材はアレルギーに備えて受診できる午前中に与える
などなどなどなど…
右も左もわからない身としてはこんなに有難いものはないのだけど、すんごい細かい。
玉子に関しては、
・豆腐や白身魚といったたんぱく質が食べられるようになった頃から(6ヶ月を過ぎた頃が目安)
・20分以上固ゆでしたゆで卵の卵黄部分の中心から取り出したものを耳掻き一杯の量から
・卵黄が1/2~1個食べられるようになったら卵白を試してみる
・卵白は完全に火を通した炒り卵を耳掻き一杯から
はい、厳戒態勢です。
これっくらい慎重に慎~重に進めるもんなんですよ。
ただ、これは序の口。
本当に大変なのはタイムスケジュール管理なのよ。
・ミルクとミルクの間は3時間以上空けましょう
・離乳食と離乳食の間は4時間以上空けましょう
・夕食は遅くても19時までに終えましょう
・入浴は食後1時間空けましょう
・早寝早起きを心がけましょう(理想は遅くとも7時頃までには起こし、就寝は20時までに)
はい、詰んだ。
正直、離乳食を作ること自体はそんなに苦ではなかったんですよ、私はね。
初期の頃なんてハンドブレンダー、ブイーンで一撃なんだもん。
だけどスケジュールだけはどうにもならん。
上記に加えお昼寝も2~3回、30分~2時間程度するわけですよ。
この30分~2時間がくせ者で。
ちょっとずれ込むだけで収まりきらなくなるのよね。
ちび若は夕方にがっっつり寝る子なので、2回食から3回食に移行する時期に本当に悩んだ。
タイミングが合わず夕食が食べられなかった日は
ああ、また夕食を食べさせてあげられなかった…これって虐待!?
と、へこんだものです。
この時期は食べられなくても栄養は足りてるんだけどね。
そんな折のアレルギー疑惑。
結構追い詰められますよね…
お医者さんのひとこと
さて、再びたまごアレルギーのお話。
卵黄は問題なく食べられ、卵白も順調に進んでおりました。
卵白を5gくらい食べても平気だったので、もうこりゃうちの子アレルギーないな♪と安心しきって夕食に10gほど食べさせてみたんですよ。
すると。
けほっ
珍しく咳をした。
その時は、気管支にでも入ったかなーと気にもせず。
1時間半後、お風呂に入れようと服を脱がせてみるとお腹全面が真っ赤!
慌ててひっくり返して背中を見ると、こちらはキレイ。
腹ばいになることも少なくなってきた頃ですからこりゃおかしい。
よもやよもやのアレルギー?
いや、たまごは大丈夫なはず。
大丈夫じゃなかった?
てか、アレルギーってこんな風にでるの?
熱なし、嘔吐なし、呼吸異常なし。
お腹に赤い湿疹がある以外は特に問題はなさそう。
救急にかかるほどではないと判断して、翌朝一番に小児科を予約。
病院に到着するまで気が気じゃなかったよ。
隣でちび若が寝言を言ったり寝返りをする度に飛び起きて異変がないか確認するの。
こっちは寝不足でどよんとしてるのに当の本人はスッキリゴキゲン。
お腹の湿疹もきれいになくなっておりました。
そんな状態でしたので、受診してもいいのかしらと迷いつつもかかりつけ医にコレコレと説明すると、
「あー、でちゃいましたか。じゃ、しばらく玉子はやめてね。また(生後)11ヶ月くらいになったら食べさせてみて」
あれ、血液検査とかしないんだ?
「あのー、玉子、食べさせるの、遅らせない方がいいって…」
本音をいえばアレルギーみたいですって駆け込めば血液検査ですぐにハッキリすると思ってた。
ところがまさかの『様子見』だったので思わずひとこと言いたくなったのだ。
ああ、よせばいいのにお医者さんにそんなことを言ってみる。
少し前の時代に『アレルギーの発症を予防するために特定の食物を与えるのを遅らせる』という風潮があったのだそう。
でもこれは誤りで今は遅らせない方がいいという指導をされます。
今思えば、認めたくなかったんだろうな。
うちの子がアレルギーだって。
すると、普段はのんびりした口調の先生が珍しく少しだけ声を荒げた。
「あのねぇ、それはなんともない子の話なの。この子は(アレルギーが)でちゃってるんだから、止めてあげないと。大体、玉子なんて1歳になるまでに食べられるようになればいいんだから、無理して食べさせなくていいの!」
ちゅ、ちゅどーーーーーーん(青天の霹靂)
あ、いや、ものすごく普通のことを言っただけよ。
だけどなんか、目からポロっと。
育児書の通り進めることが無理をさせることになるのか。
育児書は『こうしていきましょう』という指針だが、『こうあるべき』ではないのだ。
あ、無理をしてるのは私の方ってことか。
たまごを食べさせる時期だから、食べさせる。
3回食事を与える時期だから、食べさせる。
でもこの子は違うのね。
まだたまごは食べられないよと(身体が)言っている。
まだ3回食事をするよりお昼寝したいのと言っている。
個人差ってこういうこと?
頭で分かってたつもりだったけど分かってなかったのね。
この日から私は無理をするのをやめた。
ちび若には好きなタイミングで好きなだけ寝てもらうことにした。
お昼寝が長くなって夕食が食べられなくても「残念だったね」と抱きしめるだけにした。
それから夜は多少遅くなっても、すぐに出せるようにベビーフードで済ますことにした。
するとどうよ、ものの1週間ほどでちゃんと三食食べられるようになりました。
こちらの『なにがなんでも』って意気込みが負担になってきたのかしらん。
何事も前のめりになってるうちは空回り、力を抜いた途端にうまいこと回りだすものだ。
そしてアレルギーの経過は先生のご指導通り、生後11ヶ月になる頃『たまごボーロ』を食べさせてみると見事口の周りに湿疹がでまくった。
そして血液検査の結果、ちび若は卵白のアレルギーであると診断されたのでした。
そんな訳でして。
アレルギーであること自体は残念なことなのだけど、この一件で『こうあるべき』の呪縛からかなり解放されたように思います。
若干意味は違うけど、文字通り負うた子に教えられ、ですね。
アレルギーの詳しいお話はまた次回に。
それでは、また!