バリキャリ乙女のイド端会議室

主に婚活、時々しごと。華麗なるバリキャリの脳内会議の一部始終。

浮気の効能

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、バリキャリ乙女のイシイド マキです。
 
街中がきらめきクリスマスに胸踊らす季節になりました。
恋人たちは寄り添い、幸せを噛みしめる…
この幸せが永遠に続きますように。
そんな祈りもむなしく月日はめぐり…
 
やがて迎えるのは、隣の芝生が青く見える季節でもあります。
 
美しく瞬くイルミネーションに、うっかり浮気ゴコロが鎌首をもたげる危険な季節でもあるのです…!
 
 

浮気の効能

 
男女問わず、浮気をする人はいたします。
なんでなんでしょう?
 
『彼女に飽きてしまった』
 
『彼氏が構ってくれない』
 
というオーソドックスなものから
 
『結婚前に一度ハメをはずしてみたかった』
 
『彼氏にネトラレ願望があったから』
 
などなどコアなものまで、カップルの数だけ浮気の理由も様々でしょう。
個々の浮気の理由を問うても意味がありません。
結論なんて出るわけがありませんよね。
 
そしてこんなご時世ですから、浮気や不倫にはとんでもなく世間の目が厳しくて明るみに出ればこれでもかと叩かれるというのに、それでも浮気をする人が後を絶ちません。
浮気ってそんなにいいモンなん?
 
浮気をするとどんないいことがあるのでしょうか?
 
 

浮気後の常套句

 
女性の皆さまはお気に入りの化粧品ってあると思います。
お気に入りとまで言わなくても「これでいいかな」と思うものをお使いだと思います。
 
お肌の調子もよく、気がつけばもう数ヶ月、何年もリピートしてる。
他に気になる化粧品もない。
だけど、なんだかお肌が冴えない…
いや、肌の調子は全然悪くないのよ、だけど何ていうか、もっとときめくような目に見える効果がほしいのよぉぉうっっ!
 
あるあるでしょ。
 
んでもって、次のボーナスで永遠のあこがれSK-IIとかドモホルンリンクルとかに手を出しちゃったりね。
だけど物足りない。
そりゃそうよ、元々それほど不満はないのだもの。
 
元の化粧品に戻してみて。
 
ああ、やっぱりこれよ、これなのよ。
結局ここに戻ってくるのよねぇ。
 
はい、コレ。
 
完全に浮気男の常套句じゃないですか。
 
離れてみて分かった。
やっぱり俺にはお前が一番なんだ
オマエなしじゃいられない
 
ってね。
まぁ、つまりは浮気をすれば元のものの良さを再認識することができるのだ。
マンネリだったり、些細な不満を解消するためのちょっとしたスパイス。
浮気前よりもっとその良さを再認識してもっと好きになるかも。
なーんだ、浮気って最高じゃーん。
 
元サヤに戻ってめでたし、めでたし。
 
 
なーんて、そうはいくかい。
 
 

浮気の代償

 
さて、浮気というものは一人ではできない。
先ほどのように化粧品をとっかえひっかえするくらいなら、自分の財布が痛むだけで誰も傷つきはしない。
 
だけども男女の、色恋の浮気はあっちこっち傷がつきまくるのだ。
そんなこと言われなくてもわかるだろうけど。
 
 

浮気をされた傷

 
浮気をされた側はもちろん傷つく。
大抵は、それをきっかけに別れを選ぶことになる。
 
それは当然だ。
 
浮気は『許す』ことの方が何倍も大変なのだ。
『浮気されたという心の傷』はなかなか治らない。
それでも、ゆっくりと時間をかけて癒えていく。
今は血が噴き出すような痛みや苦しみがあったとしても、傷痕が残ってしまうかもしれないけれど、いつかは今よりも少しはマシになるはずだろう。
だけど『癒えた』と思える日がきても、ふとした瞬間にまたその傷口が開くことだってある。
浮気を許した者は、そうやっていつまでもいつまでもこの傷と戦っていかなければならない。
浮気を許すことは一生ものの戦いなのだ。
 
だから私は『許す』選択をしたあなたを心から尊敬する。
本物の勇者だと思う。
 
 

浮気をしたキズ

 
さて、一方の浮気した側にだってキズはつく。
 
バレたら泣かれるし罵られるし、下手したらモノだって投げられるかもしれない?
 
そんなもの当たり前。
 
相手はもっと傷ついてるんだから、その程度のことなんてキズでもなんでもない。
だけどあなたについたキズはもっと深刻なのよ。
 
浮気をして許されたあなたは、はじめは少し片身が狭い思いをするだろう。
でも、いずれは忘れてこれまで通りの生活に戻ってゆく。
あなたは何も変わっていない。
 
だけどね、浮気をされた側からあなたを見れば大きなキズが見えるのだ。
 
芸能人が問題を起こすと、その容貌や才能に衰えはないのに急激に色褪せていく。
それは当人の問題ではなく彼を見る我々の目がそう見せているのだ。
 
まるで名画にナイフを突き立ててズバッと切り裂いたような大きなキズが。
目も眩む見事なダイヤモンドに入ったヒビが。
 
あなたは変わらないつもりかもしれないが、あなたの価値は著しく下がる。
あんなに大好きだったのに一点の曇りが全てを台無しにする。
あなたはただの傷物になったのだ。
そして、そのキズに気づきもしない裸の王様なのだ。
 
 

パートナーとの関係は?

 
浮気後にパートナーと関係を続けるかどうかは各々だけど、パートナーとの力関係は確実に変わる。
 
浮気をする人は、どこかパートナーを見下していることが多い。
 
『料理はうまいがブス』
 
とか
 
『顔はいいけどバカ』
 
だとか。
そういった見下しがあるから浮気をするのかもしれないが、浮気が明るみに出れば、自分はそれ以下に墜ちるものと心得よう。
 
ブスだのデブだのバカだのは非常に分かりやすいディスだけど、それを公に言うのは普通は憚られるものだ。
言った人間の方が批判されるから。
だけど『人としてゲス』な行為を弾劾する行為は批判されない。
だから浮気をした者に対しては誰もが安心して遠慮なく攻撃をしかけてくる。
そして浮気を許したパートナーの格は上がる。
 
あなたは格下と思っているパートナーよりも格が下がり、世間的には逆転現象が起こる。
それはとても屈辱的なことではないだろうか。
 
 

浮気で下剋上はできない

 
浮気は格上がするものというイメージがあるが、たまに格下で普段見下される側の人間が起死回生を狙って浮気をするケースもある。
この場合の格下は年齢差、収入差である。
 
よく、年下夫が若い女に走ったという話を聞く。
 
「結局、若い女がいいのね!!」
 
と、いきり立つのは、気持ちはわかるけど待ってほしい。
彼女が別れを告げられたのは、老いだけが理由ではない。
年上であることを笠に着て高飛車に彼のプライドを傷つけるようなことをしてたりしなかっただろうか?
年の差がなくても事ある毎に子ども扱いをされたり、頼りないと周囲に吹聴されたらプライドが傷つく。
年齢だけでフられるなんてことはないと思うんだよね。
 
残酷なようだけど、年若が浮気をするときは、もう戻る気はない。
だからバレようが何だろうが気にしない。
むしろ別れるために浮気をしているようなものだろう。
 
 
時間というものは平等だ。
だけど若さというのは無限に時間があるように感じさせてしまう。
だから自分の落ち度でこじれた関係をくらいなら新しい関係に飛び込んだ方が楽なのだ。
だけどそうやって逃げたり誤魔化したりを続けていけば薄っぺらい関係しか残らないんだよ。
 
あっ、オバチャン説教しちゃった。
ごめーん。
 
そして収入格差がある場合。
 
収入格差がある場合、基本的に浮気をしても別れるつもりはない。
今の生活はパートナーあってのものだ。
だから発覚することを極端に恐れ細心の注意を払う。
だから比較的発覚しにくかったりする。
だけどつのる不満。
せめて、パートナーが稼いだ金を浮気相手につぎ込むことで溜飲を下げているのかもしれない。
そして発覚すれば間違いなく三下り半だ。
縁の切れ目は金の切れ目だ。
 
浮気で下剋上は叶わない。 
 
 
つまり、浮気とは。
バランスの狂った関係を破壊する、または正常な状態に(下方修正する)という効果があるということだ。
この効果、あなたもお試しになりますか?
 
期待も誘惑も多いこの季節、大切なものを見誤りませんように・・・