バリキャリ乙女のイド端会議室

主に婚活、時々しごと。華麗なるバリキャリの脳内会議の一部始終。

スマートフォンの初期化はどこまで信用できるのか?

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、バリキャリ乙女のイシイド マキです。


前回スマートフォンが壊れたよ、っというお話をいたしました。
代替機生活から解放され、Myスマホが戻ってきた訳ですが…何もかも元通り♪というわけにはいきません。

 


初期化って


うちの子をお預けする際に店員さんに


「修理後は全てのデータを初期化してお返しします」


と言われて


『えー、メンドクサイ』


と思ったものの、


「はい、構いません(にっこり)」


と答える八方美人イシイド。
そしてお借りしていた代替機をお返しする際、


「こちらのスマートフォンも初期化いたしますのでご安心ください」


わー、個人情報が守られてあんしーん。


って。


本当にそうなのか?

 


データ復帰の注意点


メンドクサイなーと思ったスマホデータの復帰作業は意外と面倒ではなかったりしました。
(私はドコモのAndroidを使っております)
電話帳やメール、画像といったクラウドで管理されているものは基本何もしなくていい。
ただし、アプリは再インストールしなければいけないのでGoogleアカウントは必須です。


ワタクシは本来『グーグル?なにそれ美味しいの?』レベルの知識しか持ち合わせておりませんが、『イシイド マキ』はGoogleさんなしでは成り立たないくらいお世話になっております。
ゆえに先に『イシイド マキ』としてログインしちゃったので、ちょっとだけ困ったことに。
過去にダウンロードしたアプリたちは『私』のアカウントでダウンロードしていたので『イシイド マキ』がログインしても情報が出てこないんですね。
『私』も『イシイド マキ』も同一人物で同一端末を使っているにも関わらず。
ですから、私のように複数のアカウントを使っている場合、またはあまりにもGoogleを触らない方は、万が一に備えてメインのGoogleアカウント確認しておいた方がよろしいかと思います。

 


圧倒的にメンドクサイのはLINE


そして案の定メンドクさかったのはLINEです。
通常の機種変更であれば乗り換え手続きをすれば良いだけだったのに。
今回のようにスマートフォンが突然壊れてしまったりすると乗り換えはできません。
友だち、グループ、スタンプ、着せかえ、各種設定はみーんな消えてしまうのです。
アカウントもパスワードも分かっているのに引き継げないんですね。シラナカッタ。
これまでせっせと買い集めたスタンプが全て水泡に帰すのは誠に忍びなく胸を掻きむしりたくなりました。
とはいえ、「かーわいーいー」だけで購入して一度も使わなかったスタンプも結構あった。
友だちだって写真をシェアするためだけ、その場のノリだけでつながってそれ以降一度も会話していない人の方が多かったりしてね。
彼の人たちは、私と連絡が取れなくなっていることに気づいていないだろうし、アイコンが2つになっていることについてあえて尋ねてくることもない。
本当に必要な人は他の方法でいくらでも繋がれるから、年の瀬に良い断捨離になったと思うことにいたしました。


あ!
でもね、せっせとポイントを貯めてたショップカードは無駄になると悔しい。
どうしても大事なブランドはIDやお客様番号をどこかに控えておいたり、メールアドレスなどと連携しておいた方がいいでしょう。

 


個人情報は守られているのか


さて今回の一件で、初期化すれば個人情報は守られるというのは嘘なんじゃないか、という気になっております。
携帯電話の中が初期化されていても、その外側にはデータが残っていることがあるからです。

 


やっぱりLINEかよ


またもやLINEの話で恐縮です。
LINEをお使いの皆さまには当たり前のことでしょうが。
LINEって『電話番号が登録してある人を自動的に友だち登録してしまう』んですね。
それだと上司とか顧客とか、繋がりたくない人とも繋がってしまう。
だから『自動で友だちになることを許可しない』設定というのもあって、大半の人は許可していないと思うんです。
ところが、初期化されるとその設定すらも初期化されてしまう。
つまり勝手にお友だちになってしまうということなんですね。
それはLINEにログインした瞬間から始まっていて、たまたま私はすぐに気がついて設定をOFFにして、マズイ人たちを速攻でブロックしました。


いやもう、ビックリしたのよ。


なにがって、電話帳に載ってるはずのない人たちが現れたから。


婚活のお作法として、『カップルにならないと決めたお相手の連絡先は一切削除する』というものがあるんです。
そりゃそうですよね。
連絡先を残しておくってことは、その人をキープしておくってことだから。
本命にフラれたら何食わぬ顔で戻ってくるなんてズルい。
そうやって連絡先だけゲットして、婚活サービスの月額料金をちょろまかそうとするなんてコスい。
そんなわけでルールに乗っ取って、私は『違う』と感じた人たちの連絡先及びやり取りしたメールなど全て闇に葬ってきました。
だから、ふと、当時のことを思い出して連絡してみようかなって思ったとしても(思わないけど)できない。
ガチンコ一発勝負で婚活してた訳ですよ。


ところがね、LINEでは消したはずのそのお相手の名前が表れるんです。
しかも、当時LINEでは繋がっていなかったお相手さまの名前が。
お相手さまが私の連絡先を消していなかったか、LINEがデータの痕跡をたどったのかよくわかりませんが、とにかくこれまですっっかり忘れて気にもとめてなかった人物が続々と現れて、さらには自分の名前が相手の目にも晒されている。
これはけっこうな恐怖。
守るつもりで初期化したのに却って個人情報が流出しちゃったバッドな事例なのではと思います。

 


Google、お前もか


それだけではありません。
天下のGoogle様。


検索サイトの検索窓って未記入の状態でクリックすると過去に検索したワードが表示されますでしょ?
代替機で初めてGoogleにアクセスした時のこと。
明らかに見覚えのないワードが表れたのです。


『山内さんの歓送迎会』


『課長に怒られ』


『遅刻』


山内さんという友知人はいないし、私には課長もいない。
そもそもこんなワードを検索した覚えはないし、こういう文章を他で見た記憶もない。

 


携帯電話には端末識別番号というものがあるそうです。
でなきゃ、例えば同じiPhoneXであなたのものと私のものが別のもの、と区別できませんよね。
Aさんが使っているaというスマホGoogleにログインしたので、以降aでアクセスがあった場合はAさんであると判断される。
だけど今回は端末aではあるけれど、使用者はBさん(イシイド)に変わっていたにも関わらず、Aさんの情報を提示してしまったということなのではないだろうか。


これを個人情報の流出なんて言うつもりはありません。
システムのちょっとしたすれ違い。
それを証拠に、この不思議な検索が表れたのは最初の一度きり。
目くじら立てるようなことではありません。
でも、絶対に大丈夫ってないんだなって思いました。

 


プロファイリング


さて、こんなことが他にもないかと目を皿のようにしたり糸ように細くしたりしながら、姑のようにアラを探しておりました。
すると気になるところが。
それはアラーム、目覚まし時計です。


月曜日から金曜日、平日は8:30、土曜日曜は9:00にセットしてあるじゃないですか!
(後にこれがデフォルトと判明しましたので、以下はイシイドの妄想としてお楽しみください)


8:30起床ってどんだけ優雅な生活なのよ?
一般的な企業だったら始業時間ですよ。
学生か?
いや、学生なら朝寝方できる日と早起きしなきゃいけない1限の日とが混在していて綺麗に平日が一律なんてあり得ない。


主婦か?
いや、主婦なら尚更、家族を送り出さなければならない。
一番寝ぼすけなんてことがあるわけない。
にしても、休日は9:00って意外と真っ当じゃない?
根は真面目なのかも。
この機種の前の借り主はどんな人だったのだろう?


そもそも、私が借りた代替機は私が以前使っていたスマートフォンと同じ機種。
今となっては三世代くらいの型落ちだけど、発売当初はハイスペックモデルだったはず。
つまり、そんな機種が貸し出されるということはそれなりに良い機種を修理に出し、使いこなしていたということになる。


その時、Googleの検索が頭を過った。


ふっ…見えた、見えたぞ。

私のなかで全てのピースがカチカチと音をたててつながった。


この代替機の以前の借り主はITにもそれなりに精通する比較的若い世代。
そして職場は始業も少し遅いカタカナ系の企業であろう。
始業に間に合うギリギリまで眠っていたい独身ひとり暮らし。
そして時々『遅刻』して『課長に怒られ』る。
だけど先輩・山内さんの送迎会の幹事を任されるなど、職場の愛すべき困ったヤツポジション。
今の職場は楽しくて、仕事は面倒くさいけどなんかこのままの日々が続いていくんだろうな。
だけど30を目前に、そろそろ将来のことも考えなきゃいけないよな。
あぁ、でも面倒くさい。
そんな揺れるお年頃である、田中 和輝 28歳10ヵ月 独身(彼女ナシ)であることが判明いたしました!


どや!


前の借り主が本当に田中君か確認する術はないけれど。
私の後の借り主は、私の痕跡をみてどう思うのだろう。
どうか、山本 権蔵 54歳 酒をこよなく愛す独身男性、などと思われませんように。

どうか、どうか。