バリキャリ乙女のイド端会議室

主に婚活、時々しごと。華麗なるバリキャリの脳内会議の一部始終。

恋愛にも効果あり!?手のひらのテクニック3つ 前編

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、乙女イシイドです。
手をかばってるせいか腕まで痛くなってまいりました。泣
手って本当に大事。
本日はそんな『手』を使った、気になるあの人と仲良くなるためのテクニックをお届けします。
男性でも女性でも、お友だちにだって有効ですから、試してみてくださいね。

 

 

1.手のひらをみせる

 

さて、今日は待ちに待った初デート。
待ち合わせは駅前の金時計。
予約したのは最近話題の新しいお店。
オリーブオイルと自家製のハーブをふんだんに使ったプロヴァンス風のお洒落なイタリアンレストランです。

 

「お待ちしておりました」

 

と、若いけれど落ち着いた雰囲気の店員が案内してくれたのは半個室のテーブル席です。

 

 

デートではどの席に座るべきか。

 

カウンター席は顔を見なくてもいいから緊張しなくていいとか、テーブル席は距離が遠くなるからよくないとか。
色々言われておりますが、私のおすすめはテーブルの縦横L字型の配置です。
まだ親しくない時の距離感ってとても大事です。
カウンター席ほど近すぎず、正面に座るよりは近い。
お相手を圧迫しない距離を保ちつつ、そして何より真正面顔ではなく、横顔を見せられるから。

 

人間の顔って左右対称であることの方が珍しいですよね。
右顔は知性と建前を表すといわれ、一方左顔は優しさと本音を表すといわれています。
ですから、同じ顔でもお顔の左側の方が好感を持たれやすいのてす。
殿方さまがドライブデートを好むのは、無意識にこれに気がついているから。
『ハンドル握るあなたはいつもより頼もしい』なんて思えるのは左顔だからなのかもしれません。

気になるお相手さまには左側に座っていただくとよいかもしれませんね。

 

とはいえ、そうそう都合よくそんな席になることも稀ですよ。
普通のテーブル席だからってガッカリしないで。
奥のお席を女性に譲ったら、手のひらでアピールしましょう。
やり方は簡単。
手のひらを上に向けるだけ。

 

腕を組んだり、足を組んだり。
こういった仕草は『クローズドポジション』といって相手を拒絶、警戒している仕草といわれます。
一方、からだの向きをお相手に向けたり、手のひらを上に向ける仕草は『オープンポジション』といって共感や、好意を示す仕草といわれます。
手のひらを見せることで『あなたに興味があります』『心を開いています』のサインになるのです。

ただし!
席に着くなり、いきなりテーブルの上に腕をダラリと投げ出すのはお行儀がよろしくありません。
お食事も終盤、お皿が少なくなった頃に。
テーブルの上のメニューを手に取るとか、スマホの画像を見せるとか、そんなタイミングでさりげなく腕を残しましょう。

 

ちなみにですが、イシイドは婚活ではやったことがありませんが、はじめてのお客さまとの雑談の時や、腕を組んでうーんと考え込んでしまったお客様によく使います。
『手の内を明かす』といいますけど、『ウラはありません』『私はあなたの味方です』と態度で示して見せるのです。

これはお相手に、というよりも自己暗示に近いのかも。
関係をよくしたければ、自分から歩み寄らなければいけません。
自分から『この人を信用している』というポーズをとることで、壁を取り払ってしまうのです。

 

 

2.手のひらを温めて

 

秋も深まり。
陽が落ちるのもずいぶんと早くなった。
『サンセット』を見に、海までやって来たはずなのに。
大きくカーブを描いた海岸線では、太陽の向かう先は水平線ではなかった。

 

「歩きましょうか」

 

のひと言で、砂浜をさくさくと、もう10分は歩き続けている。
てか、風が強い。
髪は乱れてボサボサだ。
吹き付ける風に頬を叩かれ続けて、あたしなんでここにいるんだろう、そんな気持ちになった。

 

デートは楽しかったんだと思う。

 

ランチで食べたハンバーグはおいしかった。
途中でよった道の駅の変な博物館も面白かった。

 

だけど、ただ目の前を黙々と歩く彼の背中を軽くにらみつけずにはいられない花壇。
きっと目的地なんてないのでしょう?
夏は海水浴場なのだ。
このまま歩いたところで砂浜が途切れておしまいだ。
案の定、途中で引き返すはめになった。

 

「座る?」

 

促されて花壇の石垣に腰を下ろす。
もう陽はかなり傾いていた。

 

「これでよかったよね?」

 

温かいミルクティーの缶がポトリと手の中に落ちてきた。
冷えた手を温めたくて、すぐに口をつける気にはならなかった。

 

「今日はありがとね」

 

今までロクに口もきかなかった彼がポツリポツリと話しはじめる。

 

「あの道の駅、良かったよね。
大したことないかと思ってたけど、結構ホンキでやってる感じだったし」

 

「…」

 

「あの店のおじさんもいい味でてたよね」

 

「…そうだね」

 

「昼のハンバーグもおいしかったよね」

 

「おっきくてね 笑」

 

オレンジ色の太陽は山の稜線を染めあげ、頭上の淡いすみれ色がそれを追いかける。

 

「…あのさ」

 

波の音を聞きながら、吸い込まれていく太陽を見送ると

 

『もうこの人でいいんじゃないのかな』

 

そう思った。

風は冷たかったけど、手のひらだけはあたたかかった。

 

口の中には、甘い甘いミルクティーの味が広がっていた。

 

 

 

 

 

なんすか?これ。笑

 

 

ごめん、ちょっとやってみたかっただけ。
あ、残念ながら、実話ではありませーん。

 

「飲み物いる?」

 

「いらなーい」

 

という可愛いげのなさがウリのバリキャリです。

 

さて。


手のひらを温めると「イエス」といいがちになる、というのはホントらしい。
手のひらがあたたまることで、受け入れOKな気分になりやすいのです。
ただ、これは温めればいいというものでなく

 

寒い→温かい

 

というギャップが必要なのです。

つまり、寒いところ→お相手の手をあたためてしまうことでかなり勝率が上がるってことなんですね。

自分の手ではなく、お相手の手を、というところが、難易度が高いのかもしれませんが、じわじわ効いてくるテクニックです。


気になる彼女への告白だけでなく、ケンカの仲直りや高額商品の購入交渉など、交渉の場では、自らお茶を入れてみてはいかがでしょうか?

 

 

手のひらのテクニック、続きは次回です。