こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、バリキャリ乙女のイシイド マキです。
イシイド、二度目のテレワークに突入いたしました。
我が町愛知県は新型コロナ感染者数がメキメキと上がってきていて、下手したら東京大阪よりヤバイんじゃないかという状況。
会社のご厚意にあまえさせていただくことにしました。
さてそんな働き方も変わる中、婚活デートの仕方もオンラインに変わってきているとかいないとか。
完全オンラインで会うことなく結婚したら、今度はテレワークで24時間一緒の生活。
それはそれで色々支障がありそうですよね。
それでも婚活とか妊活って本人たちにしてみれば『事態が落ち着くまで』なんて呑気なことは言ってられない不要不急案件なんですよ。
ただ、時代にあわせて『やり方』は変えても基本は同じ。
ということで、久々に婚活のネタです。
隣の婚活カップル
あれはまだコロナの『コ』の字もない頃、昨年の秋ごろのことでした。
たまたま入った飲食店で隣り合わせたカップルがどうやら恋人未満の婚活カップルらしく…
いやいや、別に聞き耳立ててた訳じゃないのよ。
だってさ、隣の殿方さまってばやたらと声がでかい。
聞きたくなくても耳に入りますよっ。
イシイドが奥のソファ側の席に腰かけると、はす向かいとなったお嬢さまが『アンタ聞き耳立てるんじゃないわよ』的な視線を送って寄越す。
しかたがないのでパズルゲームのアプリを立ち上げ、ゲームに夢中の雰囲気を醸し出しつつ遠慮なく聞かせていただいた。
耳そうじしといて良かった♪
さて、お嬢さまは今年40歳になったという、ありし日の川島なお美を彷彿とさせるスレンダー美女。
殿方さまは真横のため拝顔かなわずではありましたが、美容室経営とおぼしく、長めの茶髪を外ハネさせたよくいえば昔のキムタク風、ガタイ的には新日本プロレスの棚橋弘至の風体でありました。
このお二人、婚活あるあるが大渋滞。
早ければ今日が最後だろうなーと思わずにはいられない残念っぷり。
お二人の心理を考察しつつ進めていきます。
まず最初に飛び込んできたのは過去の婚活相手のお話でした。
一般的な恋愛関係でも、過去の恋人のことなどは話さない方が無難といわれています。
もし聞かれても、
「いやぁ、私全然モテなかったんで」
とか
「いやぁ、長すぎた春ってヤツ?」
くらいにぼやかしておくのがベストです。
間違っても
「浮気されて…」
は言ってはいけない。
あなたとしては『こちらに落ち度などなく、相手が悪かった』と主張したいだけでしょうが、聞いた側には『所詮、浮気される程度の人』と深層心理に刻み込まれるのだ。
仲間内の飲みネタなら愛されキャラとして受け入れられるが、ガチの婚活相手にはマイナス要素になるので気をつけろ!
んで、隣の婚活カップルの話よ。
「(婚活が)あんまりうまくいってなくて…」とボヤく殿方。
なんでも少し前に連絡先を交換したお嬢さまは、朝晩のご挨拶も欠かなかったしお食事にもお誘いしていたにも関わらず、3日経ってもご連絡がない。
こりゃ、脈なしダナと撤退して1ヶ月。
突然お相手の女性から連絡があったというのです。
『連絡先交換しといて1ヶ月も放置とは何事だ、ワレェ!』
と、長文のダメ出しLINEが。
まぁまぁ、いらっしゃるんですよね。
カップルって殿方が追いかけて追いかけて懇願して成立するものだと信じてる方って。
ご自分の希望の展開にならなかったことを責めてくる人種は一定数いらっしゃる。
社会生活を送るだけでも下二桁お年玉年賀切手当選くらいの確率で遭遇するし、婚活になったらババ抜きのババくらいの確率で回ってくるもの。
単に運が悪かったね、という程度の話なのだけど、なぜこんな話をするんでしょう?
ただの世間話と違って婚活デートの話題というものは、これから『私とあなた』の仲を深めましょうよというのが目的です。
そんな中で第三者の話題、しかも別のオンナの話なんて興味もなければ面白くもない。
まぁ、殿方にしてみれば『オンナ運のないオレ』という自虐ネタのつもりかもしれないけれど、その実、『実はモテてるオレ』というプチ自慢でしかないんですね。
私は第三者だけど聞いていてなんとなく鼻につく。
現に、ナオミ嬢も興味ないですって顔でうどんをすすっていた。
他の異性の話題で嫉妬を煽ろうという作戦なのかもしれませんが、ナオミ嬢にとっては『デートはしてるけどまだ好きではない人』とという位置付けのタナハシ氏に嫉妬なんてするわけもありません。
おまけに「婚活してる女の人なんてこんなヤツばっかりなんですよ」なんてお相手女性を貶める。
ナオミ嬢にとっては縁もゆかりもないお相手女性だけど、同じ女性としてこの物言いはモヤッとしたはずだ。
タナハシ氏は根本的に女性を上から目線で見ている。
そしてナオミ嬢に落ち度があればまた別の誰かにネタとして話されるかもしれない、という不信感がありありと湧いてくる。
不穏な空気に旗色悪しと悟ったか、タナハシ氏は
「そっちはどう?」
と、ようやく(これまでずっとしゃべっていたのはタナハシ氏だ)ナオミ嬢に主導権を譲る。
でた。
ここにも婚活あるある。
圧倒的に殿方さまに多いのだけど、お相手の婚活状況を聞きたがるあるある。
まぁ、気持ちは分からなくもない。
ライバルがいるのかいないのか、そしてどのくらいその仲が進んでいるのか。
お気に入りのお相手であれば尚、知りたくなるよね。
だけど、それを聞いてどうするのか。
ライバルがいたら諦めてしまうのか。
正直、性格はさておき、写真を見ただけで会ってみたいなと思うような女性に誰も声をかけていないなんてことはありえません。
誰も足跡をつけていない新雪のような人なんてほぼ皆無。
交流の盛んな人ほど人を見る目は肥えているものなのかもしれません。
だけどね。
確かに婚活って選び選ばれるものではあるのだけれど、ライバルが少なかったら選ばれるというものではないんですよ。
もしもお相手にいい感じの人が他にいるのなら、自分はもっといい感じになればいいだけ。
お相手の婚活状況を知りたいと思う気持ちに『誰とも比べられたくない』という思いは隠れていませんか?
そしてそこに『比べられて傷つきたくない』という気持ちがぶら下がってませんか?
さらにもっと穿った言い方をすれば『楽をして手に入れたい』ということになりませんか?
傷つきもせず、極力少ない労力で生涯の伴侶を得ようとするなんて甘えすぎではないでしょうか。
そういった『手抜き』は案外伝わっているものです。
だから、正々堂々、『自分とあなた』で向き合いたいのです。
ま、件のタナハシ氏は単純にデリカシーのない人なだけなように見えますけれども。
というところで、次回に続く。