バリキャリ乙女のイド端会議室

主に婚活、時々しごと。華麗なるバリキャリの脳内会議の一部始終。

隣の婚活カップル考察③真性拗らせおじさん

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、バリキャリ乙女のイシイド マキです。


隣の婚活カップルシリーズ最終回です。


たまたま隣の席に居合わせたover40の婚活カップル、ナオミ嬢(仮)とタナハシ氏(仮)
婚活の状況を聞かれたナオミ嬢のお話が続きます。


「遊びの人も多くて…
そろそろ(婚活を)やめようかなって思ってる」


この話題も結構対応に困ります。
『そろそろやめようかな』には取り方が二つあるのよね。
新規の募集はやめて今、接触のある人の中から選ぼうかな、というものと婚活自体をやめるのでもう私にはかまわないで、の二通りだ。
ナオミ嬢の態度から見る感じでは後者と思われたが、さすがタナハシ氏。
全く別の食い付きを見せた。


「遊びって、カラダ目当てってこと?」


おぅふ…身も蓋もない…


「うん…最近そんなのばっかりで」


「女の人は大変だよね
年下じゃない?」


「まぁ、年下が多いかな」


「確かに若い頃はさぁ、そういう相手を探すのに必死だけど、俺らくらいになるともう充分なんだよね。
落ち着いた関係っていうの?
もう手を繋いだりとかもなくていいかな」


ほぅほぅ、そうですか。


「でもさ、あんまり多いからなんか信用できなくなるっていうか…」


「あー、信用って大事だよねぇ。
客でもさぁ、予約しといて当日無言でキャンセルとか、最近すごい増えたんだよね。
キャンセルは仕方ないにしても電話くらいできるでしょ。
んで、しれっと次回も予約してくんの。
そういうのって社会人として本当に信用できないよねー」


言ってることは間違っていないがちょっと話がズレている。


「ホントそんなヤツばっかり。
でもさ、◯◯さん(ナオミ嬢)のことは信用できるよ」


なぜかの上から目線。


「だからさ。
オレとしては◯◯さんと『次のステップ』に進んでもいいと思ってる」


はあい?
この流れでそう来る?


「あ、でも、◯◯さんがまだ前の人のことを忘れられないっていうなら、オレ、待てるよ」


「え………と、私、まだそんなこと考えてなくて…」


「うん、ゆっくり考えてくれればいいから」


ナオミ嬢、断るなら今断った方がいいぞ!

 


下心は隠そうとするほど見苦しい


さて。
タナハシ氏が誠実な人かは分かりませんが、本気で彼女がほしいんだろうなということはよくわかりました。
(そしてモテないであろう理由も)


ネット婚活などでは確かに下心丸出しの遊び相手募集中の殿方が多く存在します。
遭遇すると腹立たしい気持ちになりますが、遊び相手を引っかけるために下心を隠すタイプも存在するので分かりやすい分、親切なのかもしれません。
一方で真面目に伴侶を探している殿方もいらっしゃいます。
そういった真面目な殿方はつい、自分の下心を隠しがちです。
下心がマイナスに働くと思っているから。
タナハシ氏も先の話題で自分に性欲(接触欲も含め)はないと言ってしまいましたね。
そのくせ『次のステップ』に進みたいと。
『次のステップ』ってなんやねん。
今が時々会って食事をする仲なら、恋人同士になりたいということでしょう?
そこには先ほど否定したスキンシップも含めた『恋人としてのふれあい』だってあるわけだ。
信用大事といいながら、なんたる矛盾!
これじゃ信用できないよね。
百歩譲って、これは『恋人としてのふれあい』ではなくて一足飛びして『プロポーズ』だというならご無礼しましただけど、うどんをすすりながらする話しでもないような。


おまけに「『次のステップ』へ進んでもいい」「待てるよ」という言い方。
オレはそれほどでもないけどと言外にほのめかし、あくまで交際を望んでいるのはナオミ嬢の方、という体裁で話を進めようとする態度。
こういう人を拗らせというのでしょうか。
自分大好き見栄っ張りおじさんなのですね。


こういった場合、自身の下心については否定も肯定もしない方が無難です。
元々、婚活というものは『恋人としてのふれあい』につながることなのでそれを否定すると成り立たなくなっちゃうんですよね。
そして言いたいことははっきり伝わるように言わないと。
「あなたのことが好きだから付き合ってください」でいいんですよ。
『次のステップ』なんて変にカッコつけたような言い回し、余計な混乱を招くだけ。
特別なことなんていらないのだ。

真心をこめた言葉と態度さえあれば、お相手さまには響くはず。


だけどただひとつ。
周りの環境には気をつけて。
私のような人が聞き耳を立てているかもしれないので…