こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、乙女イシイドです。
皆さま、浮気してますか?
いや、浮気されましたか?
本日は『どこからどこまでが浮気か』というお話です。
公認のおとまり
先日の若さまとの会話。
「今度の連休に会社の人と旅行に行ってくるね」
「うん?どこ行くの?」
「伊豆だって。テレビで紹介されてたとこなんだって」
「へえー、温泉?いいなー。
でも若さまのとこの社員旅行だと結構な人数だよね」
「4人だよ。
前はもう少しいたんだけど、今は独身だけ。
一応言っとくけど、女の人もいるけど」
え?
「そうなんだー。まさか女子1人?」
若さまはひとりで女子会に呼ばれるような漢なので逆に女:男3:1も充分あり得る。
「ううん、二人」
なんだい、そのダブルデートみたいな組合せ。
「今まで何回も行ってるけど、一度もそういう雰囲気になったことないし。
それに二人とも付き合ってるから大丈夫」
「二人が!?」
「…彼氏いるってこと (^_^;)」
別の意味で食い付きそうになったぜ!
なんで言うの?
ぶっちゃけ。
イシイドは若さまが女の子(といっても同世代&年上らしい)のいる旅行に行っても全然問題ない。
いってらっさーい (* ̄∇ ̄)ノ
という感じだ。
なぜならば。
自己申告してくるくらいだから本人はやましいと思ってないのでしょ。
「黙って行けよ」
というご意見もあるでしょう。
だけど。
「ちょっと聞いてよ~」
となるのは何も女性の特権ではございません。
男性の中にも一日の出来事を話したがる人は多いもの。
話したいから言ってくるのです。
「今日、会社でさ、」
世の奥さまはダンナの愚痴など聞きたくないかもしれないが、
「ねえねえ、お母さん、今日学校でね!」
愛息子のそれと何が違うのでしょうか。
思春期の頃から言わなくなるものなのかもしれませんが、聞いてほしいから言うのです。
もともと男の人は根本的に他人にものを教えるのが好きなのです。
蘊蓄を語ったりするでしょ。
「昨日のテレビが面白くってさ」
彼にとってはそんなレベル。
自分の中でのおもしろトピックス。
もしかしたら、まだ付き合いの浅いイシイドに、自分の交遊関係を教えてくれたのだとも言えなくない。
だから、ぜーんぜん気にならないのです。
だけど。
美人女子大生のワナ
イシイドがまだぴっちぴちの女子大生だった頃。
当時お付き合いしてた彼氏が合コンに行くことになりました。
いってらっさーい (* ̄∇ ̄)ノ
と送り出したわけですが、後々ものすごい非難を浴びることになりました。
彼のことも知る友人グループでお茶をしているときにこの話題になり、中でも一番の美人だったアキちゃんに言われたのです。
「信じられなーい!
よく行かせたねぇ。
彼のこと、本気で愛してないんじゃないの!?」
がーーーーん!Σ( ̄□ ̄;)
ショックでした。
初めての彼氏ですごくすごく好きだった。
私の愛が足りなんて、こんなに好きなのにまだ好きになれと?
私、欠陥人間なのかも。
うわーん。
当時の彼氏は黙っていればなかなかのイケメンでした。
そして先輩や同期にワイワイ言われてナンパしにいくような人でした。
だからアキちゃん的にはイシイドのことを心配してくれていたのだと思います。
だけど、彼が女の子に突撃→撃沈までが一連の流れで、笑いをとるというのがお約束でしたし、しゃべるとムロツヨシ的なウザさのある人だったので、見ず知らずの女の子にはウケが悪かった。
本人も本当は人見知りでナンパみたいなことは嫌がってましたしね。
本気で女の子を誘ってる訳じゃないってわかってた。
わかっちゃいたけど、美人女子大生アキちゃんの愛が足りない発言を鵜呑みにした清純派女子大生イシイドは、過剰な愛を放出しまくって各方面で地雷を踏みまくった。
そしてそれゆえにその彼氏とはあっという間にお別れすることになった。
そして『かわいいヤキモチ』は、それが許される特権階級のためのモテテクであると気づくのに何年も要したのだ。
お陰さまで、軽くトラウマというか。
ここはヤキモチを妬かねばならない場面なのか、とイチイチ検討するようになってしまった。
アレ、絶対ワナだったんだぜ。
どこからどこまでが浮気?
さて長い前置きでござったが、
『どこからが浮気か』
ちょくちょく話題になるようで、SNSニュースでもしょっちゅうアンケートが取られている。
それくらい『実は気になること』なんでしょう。
だけど、こんなに当てにならないものなんてないんです。
感じ方って一人ひとり違うもの。
仮に9割の女の子が
「キスはOK」
と言ったところで、あなたの彼女がNGだったらNGなのだ。
では彼女のボーダーラインを知るにはどうしたらよいか。
彼女のボーダーラインを確実に知る方法は
もう直接聞くしかないよね?
『魔法の質問』はいろんな意味で『悪魔の質問』
「どこからが浮気だと思う?」
この『魔法の質問』はあなたの知りたいことを確実に教えてくれるが、様々なリスクも伴う。
デメリット その1
まず、この質問をすることで
「この人、浮気願望があるんだ」
と、要らぬ疑惑を持たれることになる。
そして、答えた方も『そこまでは許さなければいけない』という無言の縛りを受けることになる。
例えば、『手をつなぐのはNG』と答えたら、彼氏が女の子と食事に行ったりデートするのは容認しなければならなくなる。
『手を』つながない限りは。
さらにこずるいヤツなら、キスやそれ以上のことをしておいて『手はつないでいない』と言い張るかもしれない。
やだ、サイテー。
デメリット その2
なんだか女子側のリスクの方が高そうに見えてきた。
もしも彼女が
「うーん、キスまでなら許す」
と言ったからといって小躍りしてはいけない。
彼女のボーダーラインが意外に緩かった場合。
その彼女もそこまではするかも、いや、実際したことあるのかも、ということだ。
もっというと
「それ以上の経験があるけどそこまでは言えないから少し低めの申告にしとこーっと」
ということかもしれない。
まだ彼女のことが信じられますか?
もう、サイテー。
つまり、この『魔法の質問』はお互いの信頼関係を崩すだけの『悪魔の質問』なのだ。
そもそも『どこまでなら許されるのか』という発想をする時点で、『悪いこと』という自覚があるのです。
例えはマズイけど、未成年が『未成年のうちは少年法に守られていて罪が軽いから』という理由でムチャするのと同じ理屈じゃありませんか?
害を受けた側の気持ちを推し量れない、想像力に乏しい人なんだなと思ってしまいます。
うむ、残念。
若さまファイトー
過去のトラウマから微妙な間を作ってしまったイシイド。
若さまはそれを機嫌を損ねたと思ったらしく
「ホントにね、同じ部屋で雑魚寝してもなんにもないんだから!」
…若さまよ、普通は雑魚寝の方が何も起こらない。
普段どんなマンガを読んでるんだい?
心で突っ込むイシイドでありました。