バリキャリ乙女のイド端会議室

主に婚活、時々しごと。華麗なるバリキャリの脳内会議の一部始終。

たったひとことでフラれる男、引きずる女

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、乙女イシイドです。

前回、図らずも『ことば』について語ってしまったイシイドですが (^_^;)
日本には古くから『言霊』という考え方がありますからね、日頃から良い『ことば』を使っていきたいものですね。

 

 

なぜ男はその『ひとこと』でフラれるのか

 さて。
恋愛シーンではたった『ひとこと』でフラれてしまうことがあります。
特に殿方さま、思ったことをすぐに口にしてしまうタイプの方は、何がその『ひとこと』だったのか気付いていない場合もあります。

 

その方はネットで知り合った殿方さまでした。
ネットの婚活に行詰まり、年齢が近い、という理由だけでやり取りを始めた方でした。
かなりナゲヤリで自暴自棄な状態でして、今思えば、お相手さまにも大変失礼だったなぁと反省しております。


ぶっちゃけ、全然好みじゃなかった。

でも、毎回割りと長めのメッセージを嬉しそうに送ってくださるので、こちらとしても相応にお返事をしておりました。

 

二週間ほどして、お食事にでもという流れになりましてランチをご一緒しました。
自宅は近かったのですがお相手さまが転居して間もないということで、お店は土地勘のあるイシイドがチョイス。
少なくともお料理はおいしい。
どう転んでもおいしいご飯が食べられたことに感謝しよう、うん、そうしよう。
そう思って挑んだ会合でした。(もう、本当に失礼千万)

 

そして、実食!

 

じゃなかった。
お会いした瞬間、イシイドの中で営業モードのスイッチがカチリと入るのがわかりました。
お話は弾んだものの…やっぱりなぁ…という印象で。
そして会合後にトドメのメッセージ。

 

『イシイドさんは僕の中では初めての好感触な女性です。また…』

 

は?

 

好感触?
オマエ、オレにホレただろ、とでも言いたいのかい?

 

 

 

 

 

おそらく、『好印象』と仰りたかったのだろうと推察いたしますが、完全に『好感触』でイシイドの怒りに火がついてしまいました。
この上なく分かりやすいフェードアウトからの退会。
たぶん、この殿方さまにとってイシイドはただメシを食った失礼な女で、『好感触』という『ことば』については考えも及ばなかったのではないでしょうか。

 

ただね。
『好感触』は確かに引き金を引いた。
だけど、もしこの殿方さまがイシイドの好みのタイプだったら、引き金になったでしょうか…?

 

「デブ」とか「ブス」とか。
もし、あなた様が明らかな暴言レベルの失言でもなく、「あの時、あんなことを言っちゃったからかなぁ…」とお悩みならば。

 

安心して。

 

その『ひとこと』以前から、あなた様はフラれる事が決まっていたのですから。

 

 

なぜ女はその『ひとこと』を引きずるのか

 一方で、その『ひとこと』がずっと心に引っ掛かって残ってしまうのは女性に多いように思います。
イシイドの場合は

 

『お前にはオレ以上に合うヤツはいない』

 

これです。

くぅ、言葉の壁ドンかよ!

イシイドがまだ本当に若くて、『メラ』くらいしか唱えられないような経験値だった頃。
特大の『イオナズン』を食らっちゃった感じです。
今にしてみれば、合う、というよりは完全に染められちゃっていただけだし、合わなかったからサヨナラしたわけなのだけど。
この『ひとこと』の呪縛からなかなか逃れられないのです。


なんて書くと今も未練があって『忘れられない人』みたいに見えますけれど、どちらかというと二度と戻りたくもない、辛くて悲しい黒歴史です。
ただ、今のイシイドを形作る様々な要素はこの頃身に付けたものであることは間違いないし、そんな自分が好きだったりする。
そうやって大人になっていくのだよ、若者諸君。

 

もちろんその後も恋はした。
すとんと恋に落ちてしまえば、封印された呪縛なんて思い出すこともない。
けれど、今になって婚活なぞしてみたりすると、恋に落ちる前、妙に冷静な頭で『この人は私に合うのだろうか』なんて考えてしまったりすると、たちまちその封印は解き放たれてしまうのです。

 

『お前にはオレ以上に合うヤツはいない』

 

ところがですね、イシイドの中では、その彼の顔も、思い出も、もう薄らぼんやりとしか思い出せず、輪郭のないオバケのようなものになっているのです。
だから、一所懸命考えて答えを出したつもりでも、比較対象がウスラボンヤリオバケなので、その結論にイマイチ自信が持てなくなったりするのです。

 

さて、ここまで長きに渡ってではないにしろ、お嬢様方は殿方さまに言われた『ひとこと』にすがってしまうことはありますね。

 

『あの時かわいいって言ってくれた』
『あの時好きって言ってくれた』
『あの時お前だけだよって言ってくれた』

 

だけど、イシイドは『ことば』って生きものでナマモノだと思うのです。
ナマモノだから鮮度が大事で、新しくどんどん供給されない限り、古く腐っていくのです。
そして生きものだから、勝手にどんどん成長していって、手に負えないくらい大きくなってしまうこともあるのです。


一度くらい『好き』と言われても、新しく供給されないのであれば、その時の『好き』はもう腐敗しているのです。
一度くらい『かわいい』と言われても、彼の中の『一番かわいい』が自分だと思い込んではいけないのです。

 

 

結論:あきらめろ!

 たった『ひとこと』でフラれる男と引きずる女。
どちらにもかける『ことば』はあきらめろ!しかありません。

 

フラれる事が決まっていたのなら、仮にその『ひとこと』を回避したとしても別の『ひとこと』でやっぱりフラれてしまうでしょう。
お相手さまはあなた様をフルための口実を見つけようと、虎視眈々と狙っているのですから。

 

殿方さまの『ひとこと』が忘れられないなら、『その時のお二人』と『今のお二人』の関係は同じですか?
違っているのなら、残念ですがその『ひとこと』も違うものに変化してしまっていますから。

 

だから、あきらめろ!

 

それにしても、『ことば』を放つのは男性で、それを受け入れ育むのは女性で。
見事にそれぞれの性の役割を体現しているのは偶然なのでしょうか………ね?