こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、バリキャリ乙女のイシイド マキです。
皆さまはアクセサリーって普段つけたりしますか?
イシイドは普段ピアスをしております。
それからお守りの指輪。
あとは営業職なので時計もおしゃれではないですが欠かせません。
メイクして、スーツ来て、時計して指輪して装備完了!
いってきまーす!!
って流れなんですが…おや?
ピアスは?
…つけっぱなしなんだもん。
校則について思うこと
さて、イシイドは高校を卒業して3日後にピアスを開けに行きました。
実は小学生くらいの時からずっと憧れてましてね。
多分少女マンガの登場人物がピアスをしてて、それに憧れたんじゃなかったかな。
吉住渉さんの『四重奏ゲーム』だったと思うんだけど、主人公の1人が赤いピアスをつけていた。
不良っぽさに憧れたというよりは、強い意思の象徴というか。
子どもながら、そんなものに憧れてたんだと思います。
今どきの校則はどうなっているのかわからないけど、私たちの頃は『制服でだって個性を出したい』といって先生たちの目をかい潜って違反ギリギリの服装をするのがオシャレだったんだろうな。
そして、なんとなく想像つくだろうけど私は校則を始め、ルールは守りたいタイプ。
三歩くらいで渡れそうな横断歩道をみんなが渡っても青になるまで絶対渡らなかったし。
校則はきっちり、制服も改造したりはせず、真っ黒のド太いみつあみでダサダサに着こなしておりました。
それは規則を破って怒られるのが嫌なんじゃなく、学生時代の数年間くらい規則に則って生活したっていいんじゃない?と思っていたから。
地域によってはビックリするような珍校則もあったりするようですが、
たった3年間のそういうルール。
むしろそんなルールも守れないようなら、例えばプロのスポーツ選手なんかにはなれないんじゃないの?
と思ったりします。
さて、高校を卒業してすぐに開けたピアス。
誰にも言わずに開けたので、母親は泣いて、1週間くらい口もきいてくれなかったかな。
そんなこともありましたが、あれから20年くらいのお付き合いになるわけです。
耳たぶのキズ
※お食事中の皆さまご注意ください。
今年の2月ごろだったでしょうか。
右の耳たぶがかゆくなって、血小板?なのかな、透明な液体が滲んでいることが多くなりました。
膿んだりはしてなかったようなので病院にはいかなかったのですが、なかなか治りません。
そして夏前のある日を境に、右の耳の症状はすぅっと治まり、今度は左側に現れました。
ううーん、なんだろう?
記憶を探ってみると最初に症状が現れた頃にお通夜があって、会社でピアスを外したことを思い出しました。
その時、片方だけ会社に忘れてしまって、家にあった予備のピアスに付け替えてそのままにしていたのです。
症状が右から左に移ったのは染ったのではなく、ピアスをクリーニングした際に右と左を交換してつけたのだと推測された。
実はイシイド、今愛用のピアスをいたく気に入っておりまして、以前に無くしたといって騒いだ時にもうひとつ購入したんですね。
普通は2個で対のピアスが3つある状態。
鍵は第3のピアスに違いない。
アクセサリーに必ず書いてあるアレ
左のピアスを引っこ抜くと子細に観察を始める。
よぅく見るとポスト(軸)が微妙に歪んでいる?
いや、それよりも。
殿方さまにはあまり馴染みがないかもしれないけれど、金属製のアクセサリーには必ずその素材が刻印されている。
Pt950とかK24とかK18WGとかSV925とか。
金属アレルギーに対する配慮だと思われるが、ハズキルーペでもなきゃ見えねぇよ、という小ささで書かれている。
ピアスの場合、ポストに刻まれているようだ。
初めて知った。
その文字とおぼしき凹凸が粗いような気がしたのだ。
右のも引っこ抜いて見てみると同じ刻印はあるけどこんなに輪郭がくっきりしていない。
念のため、予備のピアスも取り出して比べてみたけれど、やっぱり1本だけ凹凸がキツい。
肉眼で違いがわかるのだ。
ハズキルーペだったら剣山のように見えたかもしれない。
もしかしたら、少し歪んだことで刻印の縁が強調されてしまったのかもしれないね。
とにかくこの1本のピアスの小さなキズが私のピアスホールに傷をつけていたに違いない。
ピアスホールな関係
さて。
正直なところ、20年も開いているピアスホールが未だにこんな些細なことで傷ができるなんて思ってもみなかった。
業界では『ピアスホールが安定しない』というのだそうだが、人間関係もそんなものだなと思った。
長く付き合ったから、20年連れ添った夫婦だから、壊れるわけがない。
そんなの幻想だ。
ほんの小さな、ささくれみたいなほころびでいとも簡単に『安定しない』状態になってしまうのだ。
元々人間の体にはピアスホールなんて部位はない。
後から作ったものだ。
もしも仮にピアスを通すことを止めたら、穴はふさがるかもしれないが、傷痕が残ったり、古くなった角質を抱え込んでしこりが残ったりするのではないだろうか。
絶対に壊れない関係なんてない。
そしてひと度揺らげば、その痕跡は残るもの。
生まれたままの赤ん坊のような耳たぶに戻ることなんてないのだ。
元々別の人間なのだから、いつだって、いつまでだってケアし続けていくことが必要なのものなんだろう。
パートナーを『空気のような存在』と例える人もいる。
だけど、空気のように当たり前の日常に敬意を払わねば、思わぬしっぺ返しを食らうことになるかもしれない。
まだ少しだけ荒れている耳たぶに、お気に入りのピアスは今日も輝いている。