バリキャリ乙女のイド端会議室

主に婚活、時々しごと。華麗なるバリキャリの脳内会議の一部始終。

ハンクと私 苦手なことに名前をつけよう

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、イシイド マキです。


本日は『苦手なことに名前をつけちゃおう』というお話。

 


その男、ハンク


普段、イシイドは名古屋ナゴヤと名古屋推ししておりますが、実は職場は名古屋近郊でありまして。
その、つまり田舎なんだな。


ある日、ショールームカップルのお客さまをご案内している時のこと。


イシイドの足元を走る黒い影。


!!(゜ロ゜ノ)ノ


悲鳴をあげなかっただけほめてほしい。
近くのテーブル席に座る紳士がによによと笑ながら


「デカかったねぇ」


「そうですねぇ(やめてっ後ろのカップルに気づかれたらどうすんの)」


幸い、カップルのお客さまには気づかれることなくご案内したわけだけど、それにしてもびっくりした。
足元を疾走した黒い影…それはイシイドの手のひらほどの大きな蜘蛛だった。

 


翌日。


「いってきまー…( ̄□||||!!」


外回りに出ようとした私の足が止まった。
例の蜘蛛が玄関の天井に張り付いていたのだ。


直径で20cmほど、枝のように細い脚はびっしりと毛に覆われていて悪そうな雰囲気をビンビンに発していた。


や、やだな、あの下通るの。


突然動いたりしないように、上目遣いで見張りながら通り抜けようとすると、少しその蜘蛛の形がイビツなことに気がついた。
左が4本、右が3本。
脚が1本足らなかった。

 


その日の夜、自宅に戻ると妹が来ていた。


妹に7本脚の蜘蛛の話をすると


「ふーん、ハンクじゃん」


「ハンク?ハンクってなに?」


「ドリーに出てきたタコ」


「? あのトラック運転してたタコ?」


「そう、ハンクは子どもにいたずらされて1本脚がないんだよ。
だから子どもが嫌いなんだって設定」


つい先日、なんちゃらロードショーで『ファインディング ドリー』を観た。
私が帰ってきたときには、その辺のクダリは過ぎてしまったので私は知らなかった。


口では悪ぶっていても実は情に厚くていいヤツ。


ズートピア』のニックもそうだけど、ああいうツンデレ系に女子は弱い。
ただしそれは、やっぱり物語の中だけの話だ。
こじらせたり、それを装うのは現実には絶対にモテないので男子諸君は気をつけるように。


そんな訳で、彼(たぶん形状的にはメスである可能性が高そうだけど)を『ハンク』と名付けたら、途端に彼が再び現れるのが楽しみになったのだ。

 


ドッカンボンバー


さて、話は変わってもう何年も前の話だ。


当時の上司が非常に厳しくて、朝礼の時に会社の目標や実績などを問われることがあった。


イシイド、数字ニガテナンデス…


毎日目まぐるしく変わる数値を覚えられず(っていうか、自分の数字すら覚えられないのに会社や店の数字なんてソラで覚えていられるか)指名されると、頭が真っ白になって固まるしかなかった。


毎朝、誰が何を聞かれるかわからないので戦々恐々としておりましてね。
指名されてぶるぶる震えなきゃいけないあの朝礼が嫌で、それだけで会社に行きたくなかった。


そこで私は『朝礼』を密かに『魅惑のドキドキタイム』と呼んだ。

 


さーて、今日も始まりました『魅惑の、ドキドキターイム!』


今日の解答者は…◯◯先輩だーっ!
答えられるか、答えられるか、◯◯!


答 え ら れ な い!


残念!
お仕置きの、『ドッカンボンバー』炸裂ぅ!!

 


なーんて、心で実況したりしてたわけですよ。
いや、大真面目よ。
だってその後の仕事に影響するじゃない。
苦手なことにアダ名をつけると少しだけ親しみがわく。
やがて、聞かれるポイントや前日に押さえておかなきゃいけないことが分かってくるようになったのです。


あ、ちなみに『ドッカンボンバー』は上司のカミナリのことです。

 

ハンクのその後


さて、その後のハンクの話。


実はハンクと名付けてから彼には会ってはいない。

最初の出会いがなかなか衝撃的だったので、次はどこから現れるか色々予想してみたけれど、待てど暮らせど現れる気配がない。


一度だけ、やたらと太くて立派な糸のクモの巣が廃墟のように壊れかけで見つかった。
野良猫が死期を悟るとそっと姿を消すように、ハンクもその姿を消したのかもしれない。


そして。

間違っても、カラカラに干からびて発見されるようなヘマはしないヤツだと、私は信じている。

頼むよ、おい。