バリキャリ乙女のイド端会議室

主に婚活、時々しごと。華麗なるバリキャリの脳内会議の一部始終。

恋愛にも効果あり!?手のひらのテクニック3つ 後編

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、乙女イシイドです。

さて、気になるあの人と仲良くなる手のひらを使ったテクニック。
後半です。

 

 

3.別れ際の握手

 

『cakes』『oggi』の連載で人気の林 伸次さん。
私の好きな作家のひとりです。
柔らかい文体で、バーの店主という視点から、お客さまのたちの恋や人生についてのエッセイを綴る。
優しく、時に実も蓋もなく。
ほのかにワインの香りと、キャンドルの芯が燃える音の感じられる大人のためのエッセイです。
近々、小説も出版されるということでめちゃめちゃ楽しみにしてるんですよね。
早々にAmazonで予約しちゃいました。

 

さて、そんな林 伸次 著『ワイングラスのむこう側』

 

その中で『友達で終わりそうな彼を確実に落とすには』という項があります。
なんでも『最低キスまでは絶対にいける』という方法。

飲み友達で終わってしまいそうな男性と、別れ際、

 

「あの、お願いがあるんですけど。私のこと、抱きしめてもらえますか」

 

と五分くらい抱きしめてもらうのだそうです。
そして、目を閉じて、男性の顔に自分の顔を近づけるのだそうです。

 

その手があったかぁぁっ!!

 

初めて読んだときは膝を16連打しまくったものです。
ところがね。
婚活期間中、試すことはありませんでした。

 

冷静に考えるとさ。
この女性、相当の猛者だ。
たぶん結構な美人さんなんだろな。
そして、たぶんあんまり長続きしないタイプなんじゃなかろうか。

 

 

覚悟はできているか

 

男性が女性に対してアクションを起こさない、つまりなかなか手を出さない理由は

 

  1.  付き合う気がない
  2.  好きすぎて大事にしたい
  3.  まだ迷ってる

 

大別すればこの3つではないでしょうか。
2であれば万々歳だけど、それ以外の場合だとちょっとリスクが高すぎる。

 

1は問題外で、女の人だったらそれくらい大抵分かってる。
分かってるのに差し出しちゃうくらい苦しくて、結局もっと苦しくなって後で泣くのだ。

 

そして3の、男性の気持ちが固まっていない内に『据え膳』を差し出されちゃったら『食わねば恥』な訳で、食っても食わなくてもその男性を追い詰めることになるのだ。

もちろん、収まるところに収まってよかったね、となることだってあるけれど『食ったはいいけどやっぱり違ったどうしよう』となったらそりゃもう続くは修羅の道だ。


そして『食わなかった後悔』はその男性の『決断できないコンプレックス』を大いに刺激する『苦い存在』に彼女を仕立ててしまわないだろうか。
もともと優柔不断なタイプの人間に限りなく『YES』しかない選択肢を迫るのはわがままで思いやりのない行為なのだ。

 

さらに婚活に限っていえば。
同時に複数の人とお食事に行くなんて当たり前のことだ。
その一人ひとりに抱きしめてもらっていたら、正直なにがなんだか分からなくなってしまう。

 

何がって自分の気持ちが。

 

女性側だって、迷いがあるタイミングで抱きしめられたらたぶん好きになったような気がしてしまう。
『抱きしめてください』といえば、結末はほぼ一択だ。
だから、お互いに『もうこの人で』って覚悟が決まっていないなら、やめておいた方がいい、禁断の技なのだ。

 

 

手のひらでわかること

 

では、どうするか。
私は別れ際、握手をすることをおすすめしたい。
できれば最初のデートの時だ。
早い方がいい。
そしてそれは男性から手を差し伸べてほしいのです。

 

手を差し出されると、とっさに人間って、ついその手をとってしまうものです。
条件反射だから簡単だよね。
しかも、下心ではなく『今日時間を作ってくれたお礼』だもの。
後ろめたくもないでしょう?

 

 

『生理的にムリ』ってことは

 

もしかしたら『手汗』を気にする人もいるかもしれない。
イシイドはほとんど手に汗をかいたことがないので、その悩みはわかってあげられないのだけど。


正直いって、『手汗』が原因でフラれることはないのです。
他の原因があって、その上で『手汗』がきた。
だからごめんなさいする理由に『手汗』をあげるのです。

 

『手汗』があろうとなかろうと、ダメなものはダメだし、イイものはイイ。
どんなに身なりを整えて努力しても『生理的にムリ』はあるのです。
もちろん、男性が女性に対しても。
これは本能というか、もう説明のつくものではないのだから。


差し出した手を、握手を拒まれたら。
その手を握り返して『やっぱムリ』と思ったら。

 

この人は隣の惑星の人なのだ

 

ということにして諦めるしかない。
あなたが悪いのではない。
悪いのは違う星のもとに生れた我々の運命だ。

だからそこのところは早めにジャッジしておいた方が、お互いのためになると思います。

 

 

別れ際握手の効能

 

こんなことをいってしまうと

そんな恐ろしいことできるかい!

とヘタレなあなたなら思うかもしれない。
特に、お食事して、会話も弾んで、となるとみすみす見逃すのは惜しいよね。
だけど一か八か、『生理的にムリ』の壁を越えられたら、うれしいオマケが待っています。

 

にぎった手の大きさ、ぬくもり、やわらかさ。

 

なぜか、覚えているんですよね。
いや正確には、覚えていないのだけど『ちょっといい思い出』になっているのです。
ふとしたことで思い出したりして。
離れているときほど、『良い印象』になるのです。
もちろん、そこからどう展開していくかはあなた次第なのだけど、確実にライバルよりも印象は強くなるはず。
学校や職場といった、毎日顔を合わせる関係ならともかく、やらない手はないと思うの。

 

恋人同士でも人前で手をつなぐのはニガテという人もいると思う。
『人目をはばかる』というのは大人としてすこぶる正しいことだけど、会えない時間のためにお互いの気持ちを刻み込むことなんだと思ってもらいたい。
せめて別れ際くらいね。

 

さて、気になるあの人と仲良くなるための手のひらのテクニック。
いかがだったでしょうか?
これは、と思っていただけたら、ぜひ試してみてくださいね。

恋愛にも効果あり!?手のひらのテクニック3つ 前編

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、乙女イシイドです。
手をかばってるせいか腕まで痛くなってまいりました。泣
手って本当に大事。
本日はそんな『手』を使った、気になるあの人と仲良くなるためのテクニックをお届けします。
男性でも女性でも、お友だちにだって有効ですから、試してみてくださいね。

 

 

1.手のひらをみせる

 

さて、今日は待ちに待った初デート。
待ち合わせは駅前の金時計。
予約したのは最近話題の新しいお店。
オリーブオイルと自家製のハーブをふんだんに使ったプロヴァンス風のお洒落なイタリアンレストランです。

 

「お待ちしておりました」

 

と、若いけれど落ち着いた雰囲気の店員が案内してくれたのは半個室のテーブル席です。

 

 

デートではどの席に座るべきか。

 

カウンター席は顔を見なくてもいいから緊張しなくていいとか、テーブル席は距離が遠くなるからよくないとか。
色々言われておりますが、私のおすすめはテーブルの縦横L字型の配置です。
まだ親しくない時の距離感ってとても大事です。
カウンター席ほど近すぎず、正面に座るよりは近い。
お相手を圧迫しない距離を保ちつつ、そして何より真正面顔ではなく、横顔を見せられるから。

 

人間の顔って左右対称であることの方が珍しいですよね。
右顔は知性と建前を表すといわれ、一方左顔は優しさと本音を表すといわれています。
ですから、同じ顔でもお顔の左側の方が好感を持たれやすいのてす。
殿方さまがドライブデートを好むのは、無意識にこれに気がついているから。
『ハンドル握るあなたはいつもより頼もしい』なんて思えるのは左顔だからなのかもしれません。

気になるお相手さまには左側に座っていただくとよいかもしれませんね。

 

とはいえ、そうそう都合よくそんな席になることも稀ですよ。
普通のテーブル席だからってガッカリしないで。
奥のお席を女性に譲ったら、手のひらでアピールしましょう。
やり方は簡単。
手のひらを上に向けるだけ。

 

腕を組んだり、足を組んだり。
こういった仕草は『クローズドポジション』といって相手を拒絶、警戒している仕草といわれます。
一方、からだの向きをお相手に向けたり、手のひらを上に向ける仕草は『オープンポジション』といって共感や、好意を示す仕草といわれます。
手のひらを見せることで『あなたに興味があります』『心を開いています』のサインになるのです。

ただし!
席に着くなり、いきなりテーブルの上に腕をダラリと投げ出すのはお行儀がよろしくありません。
お食事も終盤、お皿が少なくなった頃に。
テーブルの上のメニューを手に取るとか、スマホの画像を見せるとか、そんなタイミングでさりげなく腕を残しましょう。

 

ちなみにですが、イシイドは婚活ではやったことがありませんが、はじめてのお客さまとの雑談の時や、腕を組んでうーんと考え込んでしまったお客様によく使います。
『手の内を明かす』といいますけど、『ウラはありません』『私はあなたの味方です』と態度で示して見せるのです。

これはお相手に、というよりも自己暗示に近いのかも。
関係をよくしたければ、自分から歩み寄らなければいけません。
自分から『この人を信用している』というポーズをとることで、壁を取り払ってしまうのです。

 

 

2.手のひらを温めて

 

秋も深まり。
陽が落ちるのもずいぶんと早くなった。
『サンセット』を見に、海までやって来たはずなのに。
大きくカーブを描いた海岸線では、太陽の向かう先は水平線ではなかった。

 

「歩きましょうか」

 

のひと言で、砂浜をさくさくと、もう10分は歩き続けている。
てか、風が強い。
髪は乱れてボサボサだ。
吹き付ける風に頬を叩かれ続けて、あたしなんでここにいるんだろう、そんな気持ちになった。

 

デートは楽しかったんだと思う。

 

ランチで食べたハンバーグはおいしかった。
途中でよった道の駅の変な博物館も面白かった。

 

だけど、ただ目の前を黙々と歩く彼の背中を軽くにらみつけずにはいられない花壇。
きっと目的地なんてないのでしょう?
夏は海水浴場なのだ。
このまま歩いたところで砂浜が途切れておしまいだ。
案の定、途中で引き返すはめになった。

 

「座る?」

 

促されて花壇の石垣に腰を下ろす。
もう陽はかなり傾いていた。

 

「これでよかったよね?」

 

温かいミルクティーの缶がポトリと手の中に落ちてきた。
冷えた手を温めたくて、すぐに口をつける気にはならなかった。

 

「今日はありがとね」

 

今までロクに口もきかなかった彼がポツリポツリと話しはじめる。

 

「あの道の駅、良かったよね。
大したことないかと思ってたけど、結構ホンキでやってる感じだったし」

 

「…」

 

「あの店のおじさんもいい味でてたよね」

 

「…そうだね」

 

「昼のハンバーグもおいしかったよね」

 

「おっきくてね 笑」

 

オレンジ色の太陽は山の稜線を染めあげ、頭上の淡いすみれ色がそれを追いかける。

 

「…あのさ」

 

波の音を聞きながら、吸い込まれていく太陽を見送ると

 

『もうこの人でいいんじゃないのかな』

 

そう思った。

風は冷たかったけど、手のひらだけはあたたかかった。

 

口の中には、甘い甘いミルクティーの味が広がっていた。

 

 

 

 

 

なんすか?これ。笑

 

 

ごめん、ちょっとやってみたかっただけ。
あ、残念ながら、実話ではありませーん。

 

「飲み物いる?」

 

「いらなーい」

 

という可愛いげのなさがウリのバリキャリです。

 

さて。


手のひらを温めると「イエス」といいがちになる、というのはホントらしい。
手のひらがあたたまることで、受け入れOKな気分になりやすいのです。
ただ、これは温めればいいというものでなく

 

寒い→温かい

 

というギャップが必要なのです。

つまり、寒いところ→お相手の手をあたためてしまうことでかなり勝率が上がるってことなんですね。

自分の手ではなく、お相手の手を、というところが、難易度が高いのかもしれませんが、じわじわ効いてくるテクニックです。


気になる彼女への告白だけでなく、ケンカの仲直りや高額商品の購入交渉など、交渉の場では、自らお茶を入れてみてはいかがでしょうか?

 

 

手のひらのテクニック、続きは次回です。

 

 

御園小町リベンジと。

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、乙女イシイドです。

 

すみません、まだまだ引っ張ります、御園座ネタ。
前回断念した御園小町をレポートいたします。

 

 

夜の来店がオススメ

 

御園小町とは。
御園座1階にあります(劇場は2階以上にあります)売店&飲食スペースのことです。

前回はあまりに混んでいたため、まともに見てまわれず。
今回こそのリベンジです。

 

comotenasi.hatenablog.jp

 

公演前はやっぱり激混みで、お弁当を買うのがやっと。
こりゃ、終演後に勝負だ!
絶対に一杯飲んでから帰ってやる!

 

終演後、感動を胸に定式幕を撮りに行ったり、
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お手洗いで時間を潰したり。

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あら、かわい。

ロビーが空いてきた頃を見計らって御園小町に突入。

 

いざ!

 

あ、あれ?

 

スッカスカ~

 

はい。
公演後はびっくりするくらい空いてました。
よく考えたらみなさん、幕間でお弁当を食べちゃってるだろうし、4時間の長丁場ですもの。
そりゃ、さっさと帰るわな。

 

 

ワインを飲んでみた

 

御園小町のイートインスペースでは、お酒も飲めます。
クラフトビール飲み比べセットからワイン、日本酒。
おつまみだってあるんだぞ。

 

イシイドの、この日のミッションはワインとソーセージでドヤツイートをすること。

 

グラスワインは300円、500円、800円、と三種類。

(ワインメニューは毎月変わるようです。6月から1,000円のグラスワインも追加されたようです。ここでのご紹介は5月22日現在です。ゆかねば!)

分かりやすい!
せっかくなので800円のヤツを注文しよう。

店舗正面はフードの注文カウンターですが、その横にアルコール専門の注文カウンターがあります。

 

「あの~すいませーん」

 

「はははいっ」

 

カウンターのおじさまに、なぜかめちゃめちゃびっくりされたイシイド。
ついこちらもテンパってしまって、うっかり500円のグラスワインを注文してしまいました orz

 

ソーセージを待つ間に、ごくり。

 

あら、おいし。

 

『ジェイコブス・クリーク わ』


Amazonでは星高めなくせに結構酷評されておりました。
和食に合うように作られたシリーズなんですって。

 

そしてやっときました、名古屋市北区黒川にあります名古屋 黒川 「KÖLN」のソーセージ。

ソーセージ|名古屋 北区 黒川の本格ドイツ製法自家製ハム・ソーセージ工房 【KOLN ケルン】

ベーコンやドイツ製法のソーセージのお店です。
こちらのドイツソーセージを3種の中から選べます。
私はチョリソーをチョイス。

 

うん、美味しい。


単にレンチンしただけのような気がするけど、そこは仕方ない。
ここでこんなに美味しいのだから、これは本家で食べてみたい。

 

結局、800円のグラスワインもいただくことに。

 

『ジャン・ド・ヴィラレ ブリュット』


香りがいい!
甘くて優しい香り。
お味は の方が好きだけど、香りは断然こっち!

 

以前、別のところで飲み比べコースみたいなのを試したことがあったけど、正直違いがよくわからなかったことがありました。
これだけ特徴がハッキリしてると飲んだ甲斐がありますね。

 

御園小町は夜、終演後がオススメです。
ドヤァ!

 

 

忘れられないひと言

 

そんなわけでして。
少しアルコールのまわった頭で、昼間とは違うさみしい店内をぼんやりと眺めていると、なんだかやるせない気持ちになってしまいました。

 

わが家では(というか、ウチの母は)旅行に行ったり、お芝居を観たときに、少しいい食事をしたがる。
それはお金があるとか贅沢が好きとかということではなく、この思い出を少しでも良い思い出として残したいから、だと思う。

 

私も今日、歌舞伎を観たこの気持ちを、ただ電車に揺られて帰っただけではどこかに落っことしてきてしまう。
そんな気がするから、劇場に近いこの場所で、この気持ちを少し抱きしめてから帰りたかったのだ。

 

決して贅沢なお店ではないけれど、ちょっとだけ非日常を。

 

みんなもそうだと、思ってた。
そういうものだと、思っていた。

 

だからこんなに空いている店内で、

 

なんだかなぁ、みんな夢から覚めるの早すぎるよ。

 

少し残念な気持ちになったのだ。

それはあなたが独身で、お金も時間も心も体も自由だから。
そう言われてしまうとぐうの音もでない。

 

だけど、世の主婦たちは、そんなにも家庭に縛られているのか。

 

いや、もちろん。
単に交通機関の問題なのかもしれないし、ここではなく、他のお店で楽しんでいるのかもしれない。
長い芝居だから疲れたのかもしれない。

 

ただ、なんとなく。
やるせない気持ちになったのだ。

 

 

『しあわせな人生ですね』

 

ほとんど音の聞こえないテレビでは、試合中に相手チームの選手に怪我をさせたスポーツ選手の謝罪会見を映していた。
その真面目で、たぶん今、世界で一番本気で何かを伝えようとしている真摯な姿を見て、ふと『彼』の言葉を思い出した。

 

『やりたいことをみんなやってきたんだね』

 

彼は、私がネットの婚活をしていた時に出会った人だった。
顔写真もなく、アイコンはデフォルトの影絵。
プロフィールもさほど目立つことはなく、印象に残るのは、身長180cm、国家公務員ということ。
メッセージのやり取りが始まってすぐ、

 

『職業柄、あまりマメにやり取りができませんが、それでもいいですか?』

 

と尋ねられた。
「いいですか?」と聞かれて「嫌です」とはなかなか言えない。

 

『あなたのペースでいいですよ』

 

と、お答えしておいた。

 

筆無精、連絡無精をカミングアウトする人は二通りだ。
ひとつは本当にメッセージのやり取りが苦手で申し訳ないと思っている人。
(でも、改善する気は薄い)


そしてもうひとつは、女の子が面倒くさいことを言ったり、実物が可愛くなかったときにフェードアウトするための予防線だ。

 

『彼』はどちらとも判断できなかった。

 

はっきり言って、国家公務員だろうがなんだろうがプライベートな連絡が1週間も取れないなんて意味がわからない。
代議士の秘書でもしているのか?
もちろん、そうではない。
気がつけば二週間、なんてこともあった。
そうかと思えば、福岡に出張だとかで、ノリノリでチャット状態になったこともある。


ある意味コミュ障なのかもしれないけれど、女性を楽しませる会話ができないわけではない。
時々、思い出したようにやり取りをする。
よくわからない人。
そんな人だった。

 

 

『しあわせな人生ですね』

 

ある時、『彼』から突然そんなメッセージが届いた。
なんのことかわからずメッセージを遡ると、5日前に私の趣味やプライベートでの活動を簡単に説明したことへの返事だったようだ。

 

あの頃。
私にはなにもなかった。
結婚もせず、もちろん子どももいない。
他人に自慢できるようなものは何もなく、ただ自分の年輪を増やしていっただけだと思っていた。
仕事仕事に追われて、自分の目指したところとは、テンで離れたところに立っている。

 

そんな私に、『しあわせな人生』なんて。
『彼』は、負け組の私のどこに『しあわせな人生』を見たのか。
やっぱり意味がわからない。

 

『どういうことですか?』

 

『いや、やりたいことをみんなやってきたんだね、と思って』

 

 

身動きが取れなかった。

 

 

確かに、私の『一番やりたいこと』は手放してしまった。
どんなに貧乏になろうと血ヘドを吐くぐらい苦しくて地ベタを這いつくばったとしてもそれでもやりたかったことを、あっさり手放してしまったのは私だ。

 

だけど、私は。

それ以外のやりたいことは、何だかんだでみんなやってきていた。
望んだ場所に立っていないことを、仕事のせい、親のせい、恋人のせいにして。
結果、自分の選択だったとわかったつもりになったところで、やっぱり何かのせいにしていた。

 

確かに私は何も持っていなかった。
望んだ場所にも立っていない。

 

だけどそこには、積み重ねて積み重ねて、何層にもなった、とても居心地のいい足場ができていた。
私はそこには立っていたのだ。

 

もしかしたら、『彼』は私の好き放題、我が儘放題を単に揶揄しただけだったのかもしれない。

 

それでも『彼』は教えてくれた。

何も手にしていなくても、何も得ていないということではないと。

 

 

画面は次のニュースに移っていた。

 

なぜ、あの大学生を見て『彼』を思い出したのかは謎だ。

 

真面目そう→国家公務員

 

酔っぱらいの連想だから、そんな程度のことかもしれない。

 

だけどもしも。
こうして酔いどれて、余計なお世話をぶつくさ言っている私を見たら

 

『相変わらずですね』

 

と、『彼』はあきれるのだろう。

 

うん。
相変わらず、好き放題やってるよ。
あなたのおかげで気がつけたから。

 

こうして、御園小町の片隅で。
最後のひとくちを飲み干したのでした。

 

 

ああ、またレポートにならなかった…orz

毎日連絡ほしがる人は浮気する

付き合ってるんだから毎日連絡するのって当たり前だよね?

 

あなたがもし、本気でそう思っていたとしたら、覚悟した方がいいかもしれない…

 

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、バリキャリイシイドです。

 

本日はパートナーに求める連絡頻度、その心構えについてです。

 

 

『毎日連絡ほしい人』は浮気すると思うよ

 

うん、本日言いたいことは↑に尽きちゃうんだけどね (^_^;)

 

 

「毎日、連絡をくれない人とは駄目なんです」

 

ネット上でこんな投稿を目にしました。

 

「毎日、連絡をくれない人とは駄目なんです」

 

恋人とは毎日連絡したいし、少しでも私に興味がない感じがあると冷める。

 

んだそうだ。
学生さんかなー?と思いきや、アラサーのOLさんとのこと。
しかも、お相手の方とはまだお付き合いもしていないのだそう…


うーん、苦労するね、アナタ。

 

さて。
毎日連絡がほしい心理って、どんなものなんだろう?

 

 

なぜ、連絡がほしいの?

 

以前、婚活中の連絡はできる限りマメに、そして早めに顔を合わせるように、とおすすめしたことがあります。
特に殿方さまには積極的に連絡をとるようにしてほしい。
するべきだと思う。
それはその方が流れがスムーズになるから。

 

 

たけど、ぶっちゃけ毎日連絡してくれなくても全然モーマンタイなんだな。

 

朝起きて、彼女にしないと怒られるからの『おはよう』メール。
夜眠る前、彼女にしないと起こされるからの『おやすみ』LINE。
そんな渋々ルーティンだったら送らない方がマシです。
ルーティンメールのその前に、その寝グセを直してから会社に行った方がよっぽど評価が上がると思うけど?

 

あ、でも、彼女に『おはよう』メールしないと悪いことがおきそう、なんて験担ぎルーティンならギリギリOKかしら。

 

少なくとも、私はそう思います。

 

 

彼女の場合

 

さて、前出の彼女。
四六時中、連絡を欲しがるのはやっぱり自信がないからなんでしょうか?

 

私に興味がない感じがすると冷める。

 

ありますよー、あ、この人あんまり私に興味ないなって感じること。


でも、素敵だなって思うお相手なら

 

『私に興味をもってもらうにはどうしたらいいんだろう?』

 

って思わないのかな?

 

「好き」とか「かわいい」とか。

『私』のことをよく知ってもらおうとする前に、そういう気持ちのイイコトだけ欲しがるのってとっても怠慢。
表面的なところだけで一大ロマンスになだれ込もうなんざ、マンガの読みすぎ。

 

『私』に興味がないと感じるのは、せっかくもらったメッセージだけども『私』のことが書かれていない時だよね。
自信がないんじゃなくて、常に話題の主人公が自分でないと気に入らないのでしょう。
『私はあなたが好きだから連絡がほしい』じゃなくて、『私は私が好きだから褒め称えてほしい』が正解。
彼から連絡をもらっているのに、彼は不在でいいと思ってないかい?

 

 

メッセージラリーはいつか終わる

 

もしも、思い通りにメッセージをくれるお相手に出会ったとして。
そのやり取りはいつまで続くのでしょうか?

 

いつか一緒に暮らすことになったら。
二人の間のやり取りは減ってしまうものです。
「おはよう」も「おやすみ」も。
顔を合わせているのだからメールもLINEも必要ない。
「遅くなるよ」「ご飯いらない」
そういう連絡はするだろうけど、LINEでイチャイチャなんてしなくなるよね。
きっと。

 

そうなったときに、『毎日連絡ほしい人』はどうなってしまうのでしょうか?

 

 

浮気すんじゃね?

 

 

『毎日連絡ほしい人』は『毎日スマホが鳴るのが好きな人』だ。
相手は誰だっていいのだ。
『私』を褒め称えてくれさえすれば。

 

家庭に愛は溢れているのに、スマホを鳴らすために浮気に走ったり、インスタ中心の生活にドップリのめり込んでしまう…。

 

ホントだよ!!

 

不倫する人なんて8割は『久しぶりの恋の予感』と『スマホが鳴る喜び』とを、はき違えてるもんだ。
浮気心がうずいたら、どっちなのかよーく考えてみてくださいね。

 

 

浮気の素養

 

さて、ここまでお読みいただいて。

 

「いるいる、そういう女の人って」

 

って、思った人。
ちょいとお待ちなさい。
私は『彼女』の例はお話しましたけれど『女性は』とは言っていませんよ。


女性よりも男性の方が危険です。


確かに『連絡を欲しがる』のは女性の方が多い。
けれど『毎日連絡したがる』男性も、実は結構いたりします。


そして、『普通』の人を『毎日連絡を欲しがる』ことで『毎日連絡したがる』人に育ててしまうこともあるのです。

 

毎日連絡をくれない彼にガミガミ言ってたら、よそで浮気してたなんてよくある話。
(ガミガミ彼女より浮気相手と毎日ラブラブメールしてる方が楽しいもんね)
せっかくの浮気をしそうもない優良物件を『毎日連絡を欲しがる』ことで、浮気の素養を身につけさせてしまったということです。

 

 

『毎日連絡をした方がいい』だけど『毎日連絡を欲しがってはいけない』

 

 

これが正しい恋人同士の連絡頻度の心構え。
ご自分の習慣を見直してはいかがでしょうか?

 

 

 連絡頻度についてはこちら

comotenasi.hatenablog.jp

 

 メッセージの温度差についてはこちら

comotenasi.hatenablog.jp

 

交際前に恋人的接触はアリかナシか【後編】

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、乙女イシイドです。

前回

交際前に恋人的接触はアリかナシか【前編】

に引き続き、交際前に恋人的接触はアリかナシかをお送りいたします。

 

 

婚活女性第二形態

 

『交際前恋人的接触はNG』の根拠として、婚活女性サイドのメンタルの不安定さをあげました。
これはまだ婚活ビギナーの頃にありがちな話だったりするのですが、活動を通じて一通りの経験をして、こなれてきた頃からはもっと危険なのです。

 

活動期間が長くなることで盲目的に殿方さまに入れ込むことが少なくなります。
多少のウィークポイントにも片目を瞑りながら、のらりくらりとやり取りを続けていけちゃうようにます。
ある意味一見、精神的には落ち着いていますし、こちらの主導権で活動しているようにも見えます。

 

その一方でお相手さまの『つじつまの合わないこと』に敏感に気がつくようになるのです。
連絡の頻度、既読のタイミング、返信速度。
メッセージの文字数、語尾、こちらの質問に的確に答えているか否か、絵文字やスタンプ有無またはチョイスのセンス、等々。
ありとあらゆるところから、『この男、100%私にゾッコンではない』という証拠を(それが捏造であっても)かき集めてくるのです。

 

「はっはーん、そういうことね。ハイハイ、またこのパターンね。他にも女がいる!

 

ええ、わかっちゃうんです。
あたかも未来がわかる水晶玉を覗き込む占い師のように。
わかっちゃった気になっちゃうんです。

 

婚活中なんだから同時進行している女性がいたところで問題はありません。
むしろいないわけがないので、このカンは当然当たってしまう。
もちろん、誠実に(?)彼女だけを見つめている殿方さまの場合だって、仕事や家族友人がいるのだから、即レスできないことだってあるでしょう。
そこをつまみ上げて、

 

「貴殿の不実、見破ったりィィ~!
この屈辱、晴らさずにはいられまじ!
ええぃ、合戦の時は来た!
馬を引け、槍を持てぃ!
者ども、敵の首、いざ討ち取らんっっ!!」

 

 

ぼおぉ~、ぼおぉ~

 

 

かくして彼女は婚活ヶ原の人塚となるのであった。

 

 

…いや、なるのよ。

彼氏のウソに気づいちゃったり、怪しいなって思う時って、女子の頭ん中はそんな感じ。
今度、彼女に浮気を疑われたときは思い出してみて。
あー、法螺貝鳴ってんなって。
ちょっと可愛く見えてくるでしょ。
ならない?


おかしいな。

 

あなたの本当の目的はなんですか? 

 

なぜ彼女は人塚になったのだろうか。
交際する前に恋人的接触をする、というミスをおかしていないのに。

 

それは彼女が『言葉』を要求したから。

 

『付き合う前に恋人的接触はしない』
これはとても正しく真っ当な言い分です。
だけど(いるかどうかもわからない)『彼女』の存在を意識して、少しでも優位に立つために「付き合おう」の言葉を引き出そうとしていないだろうか?
もしそうならば、あなたの視線は『彼』ではなく『彼女』に向けられているのです。
『彼』と末永く幸せに暮らすことよりも、『彼女』に勝つ、そのために「付き合おう」と言わせることの方が重大なミッションになってしまっている。
そうではありませんか?

 

そして彼にしてみれば、自分を素通りして別のものを見ているあなたが

 

「付き合うまではしない」

 

と言い張るのは

 

「私としたければ『付き合う』と言え!」

 

と自分自身を楯に脅迫しているのと同じことなのです。

 

そりゃ、人塚にもなるわ。

 

 

あなたがほしいのは『彼』ですか?

それとも「付き合おう」のひと言ですか? 

 

『彼』のことをちゃんと見つめ、彼は私のことが好きで、私もこの人のことが好きだと素直に感じられるなら、後だろうが先だろうが関係ないのです。
お互いに、これが自然だったよねと微笑みあえるのが正解だということです。

 

ただし、関係をはっきりさせずズルズルするのはお互いのためによくはありません。

ケジメのないだらしない人とは付き合いたくないでしょう?

もしもハッキリさせることを拒むようなら、それまでと腹をくくりましょう。

 

 

 special thanks & congratulations

 

さて、今回の記事を書くきっかけをくださったのが木ノ下コノキ (id:kinoshitakonoki)さま。

古い記事にも目を通してくださる読者さまが何人かいらっしゃるのですが、コノキさんもその一人。

 

 

comotenasi.hatenablog.jp

 

 

半年ほど前の記事ですが、こちらにも丁寧なコメントをくださいました。
このコメントを見て、

 

誰かをコントロールするために自分を制限して、本当に自分は幸せなのかな?

 

と思ったのです。

 

『彼女』に彼を取られたくないから。
断ったらフラれてしまうかもしれないから。

 

そうではなくて。
自分がしたいかしたくないか。
あくまで自分の行動は自分が主導であるべきなのです。

 

 

www.kinoshitakonoki.com

 

 

コノキさんの恋も成就したようですし…ね。

 

どうぞ、末永くお幸せに (〃∇〃)

交際前に恋人的接触はアリかナシか【前編】

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、乙女イシイドです。

 

やっちまった~~

 

とお嘆きのアナタ。

 

どうする?どうしよう!

 

七転八倒中のアナタ。

うかい、やらかしちまったんだね、アンタ (-。-)y-~
いいよ、アタシの話を聞いていきなよ。

 

今回はお嬢さま方に捧ぐ。

『交際前に恋人的接触はアリかナシか』についてです。

 

 

交際前に恋人的接触が駄目な理由

 

恋人的接触:恋人同士であれば当たり前に行う接触・行動のこと。
交際前に恋人的接触を行うと概ね「そりゃ、勘違いするに決まってんだろ、ボケェ」と血みどろの抗争に発展するか、ブロックしてもブロックしてもあの手この手で登場してくるSNSゾンビを製造することになる。
ちなみにイシイドの造語である。

 

婚活におきましては交際前に恋人的接触はしないのが鉄則と言われております。
イシイドも基本的にはそのスタンスです。

 

 

男性側の心理

 

交際前の恋人的接触がNGな理由としてよく言われているのは『男性側が満足してしまって次のターゲットに興味が移ってしまうから』というもの。
一度手に入れた女性には興味がなくなってしまうから、要はもったいぶれ、追わせてナンボってことですね。

 

イシイドは思う。

 

 

猿ですか?

 

 

これを聞いてなぜ世の中の男性たちが怒らないのかよくわからない。
いや、確かにそういうヒトもいますよ。
だけど皆がみんなそうではないし、むしろそういう人の方が少なくないですか?
イシイドの周りにはそうはいなかったです。
それこそ学生時分には友達の友達くらいの距離にそういうヒトもいた。
婚活を始めてからはネット界隈にはそういうお猿さんが人里を荒らしまくっているという話も聞きます。

 

だけど!

 

そういう一部のお猿さんの悪行を、あたかも自分の事のように甘んじて受け入れるというのは潔すぎやしませんか?

 

 

あ、もしかして予防線てヤツですか?

 

 

どちらにしても、交際前の恋人的接触NGの根拠を男性側の習性だけに押し付けるのはいくらなんでも乱暴だと思うのです。

 

 

婚活女性の心理

 

婚活期間というのはとにかく精神的にツライ。
何しろとんでもない数の異性の目に晒されて、人として女性として値踏みされまくるのです。
お会いすれば、気に入られるようにまたは失礼のないように振る舞い気を使う。
一方でお相手に対して厳しい目で審査する。
場合によっては悪意のないお相手を背中からバッサリやらねばならないこともある。
声がかからなければひとり自問自答の孤独な戦い。

 

フッてもフラれても活動してもしなくてもツライ。


これが普段の生活に加えてのしかかってくるのです。

 

もちろん、男性だって同じですけれどね。

 

 

男性脳と女性脳

 

少し前に男性脳、女性脳という言葉が話題になりました。
脳は右側左側で役割が違います。
論理を司る左脳と感情を司る右脳。
左脳を中心に物事を考える人を男性脳、右脳を中心に物事を考える人を女性脳とします。
それぞれの考え方の違いを理解して円滑なコミュニケーションに生かそうというものです。

 

これは男性だから必ず左脳を多く使っているというわけではなく、右脳中心の男性もいれば左脳中心の女性だっています。
男性脳女性脳はあくまでも便宜上の呼び名です。

 

ところが、実際に男性と女性とでは脳のつくりが違うのです。
右脳と左脳の情報をやり取りする『脳梁』という部分。
この太さが女性の方が太い傾向にあります。
つまりそれだけたくさんの情報をやり取りできる、ということなんです。
一度に複数のことができる女性は『マルチタスク』、ひとつのことしかできない男性は『シングルタスク』なんていったりします。

 

そう聞くと、なんだか女性の脳の方が優秀なの?という印象になりますがこれがよし悪しで。
たくさんの情報をやり取りできるということは、一度にいくつものことを考えられる、考えてしまう。
場合によっては不要な情報までもやり取りしてしまうのです。

一方、脳梁が細いということはやり取りできる情報に制限がある、つまり必要な情報だけをやり取りします。
なので、一般的に男性の方が仕事などのON・OFFの切り替えが容易であるといえます。
*諸説あり。

 

だからひとまず仕事中は恋愛のことは忘れていられる男性と、ふとしたことで思い出してしまう女性とではストレスのかかり方が違うのです。
女性は寝ても覚めても婚活の苦しみから解放されないのです!

 

そう。
あなたは今、普通の精神状態ではないのです。
いつものような冷静な判断ができなかったり、普段なら黙ってやり過ごせるような些細なことに涙したり激怒したりするのです。
いつもなら絶対相手にしないような甘い言葉にコロリと騙されてしまうのも、そう。

 

え、そんなことで?

 

というような些細なことが我慢ならなくなるのも、そう。
イシイドは初めてお会いした殿方さまの持っていた折りたたみ傘。
傘の部分は閉じているのに、柄の部分を伸ばしたまま持っていたのがすごく嫌で、本気でトンズラしようかと思ったことがありました。


そして女子会で友人に愚痴るくらいならまだかわいいもの。
婚活相手への罵詈雑言、怨念の数々をインターネット上に垂れ流して炎上騒ぎのお嬢さんもいらっしゃる。

 

そんなことはない。

 

あなたはそう言うかもしれない。
だけど、『今は』そういう時なのだと受け止めてください。
大丈夫。
誰もがそうなってしまうものだから。
あなただけではないのです。

 

そして、そんな精神状態で恋人的接触を敢行して、その恋が実らなくても耐えられますか?

 

 

ゆえに。
お付き合いをする前の恋人的接触はしない方がいいのです。
あなたの心を、そして社会的な信用を守るために。

 

 

さて、ここまで交際前恋人的接触NGの理由を述べさせていただきました。

 

そうは言うてもね。
いろいろあるよね。
オトナですもの。

 

次回につ・づ・く

 

 「忘れられない」にこんな対策はいかがでしょうか

comotenasi.hatenablog.jp

 

浮気ですか? ~どこからどこまでが浮気なの?

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、乙女イシイドです。

 

皆さま、浮気してますか?
いや、浮気されましたか?

 

本日は『どこからどこまでが浮気か』というお話です。

 

 

公認のおとまり

 

先日の若さまとの会話。

 

「今度の連休に会社の人と旅行に行ってくるね」

 

「うん?どこ行くの?」

 

「伊豆だって。テレビで紹介されてたとこなんだって」

 

「へえー、温泉?いいなー。
でも若さまのとこの社員旅行だと結構な人数だよね」

 

「4人だよ。
前はもう少しいたんだけど、今は独身だけ。

 

 

 

一応言っとくけど、女の人もいるけど

 

 

                                         え?

 

 

「そうなんだー。まさか女子1人?」

 

若さまはひとりで女子会に呼ばれるような漢なので逆に女:男3:1も充分あり得る。

 

「ううん、二人」

 

なんだい、そのダブルデートみたいな組合せ。

 

「今まで何回も行ってるけど、一度もそういう雰囲気になったことないし。

 

それに二人とも付き合ってるから大丈夫

 

「二人が!?」

 

「…彼氏いるってこと (^_^;)」

 

別の意味で食い付きそうになったぜ!

 

 

なんで言うの?

 

ぶっちゃけ。
イシイドは若さまが女の子(といっても同世代&年上らしい)のいる旅行に行っても全然問題ない。

 

いってらっさーい (* ̄∇ ̄)ノ

 

という感じだ。

なぜならば。
自己申告してくるくらいだから本人はやましいと思ってないのでしょ。

 

「黙って行けよ」

 

というご意見もあるでしょう。
だけど。

 

「ちょっと聞いてよ~」

 

となるのは何も女性の特権ではございません。
男性の中にも一日の出来事を話したがる人は多いもの。
話したいから言ってくるのです。

 

「今日、会社でさ、」

 

世の奥さまはダンナの愚痴など聞きたくないかもしれないが、

 

「ねえねえ、お母さん、今日学校でね!」

 

愛息子のそれと何が違うのでしょうか。
思春期の頃から言わなくなるものなのかもしれませんが、聞いてほしいから言うのです。

 

もともと男の人は根本的に他人にものを教えるのが好きなのです。
蘊蓄を語ったりするでしょ。

 

「昨日のテレビが面白くってさ」

 

彼にとってはそんなレベル。
自分の中でのおもしろトピックス。
もしかしたら、まだ付き合いの浅いイシイドに、自分の交遊関係を教えてくれたのだとも言えなくない。
だから、ぜーんぜん気にならないのです。

 

だけど。

 

 

美人女子大生のワナ

 

イシイドがまだぴっちぴちの女子大生だった頃。
当時お付き合いしてた彼氏が合コンに行くことになりました。

 

いってらっさーい (* ̄∇ ̄)ノ

 

と送り出したわけですが、後々ものすごい非難を浴びることになりました。
彼のことも知る友人グループでお茶をしているときにこの話題になり、中でも一番の美人だったアキちゃんに言われたのです。

 

「信じられなーい!
よく行かせたねぇ。
彼のこと、本気で愛してないんじゃないの!?

 

 

がーーーーん!Σ( ̄□ ̄;)

 

 

ショックでした。
初めての彼氏ですごくすごく好きだった。
私の愛が足りなんて、こんなに好きなのにまだ好きになれと?
私、欠陥人間なのかも。
うわーん。

 

当時の彼氏は黙っていればなかなかのイケメンでした。
そして先輩や同期にワイワイ言われてナンパしにいくような人でした。
だからアキちゃん的にはイシイドのことを心配してくれていたのだと思います。
だけど、彼が女の子に突撃→撃沈までが一連の流れで、笑いをとるというのがお約束でしたし、しゃべるとムロツヨシ的なウザさのある人だったので、見ず知らずの女の子にはウケが悪かった。
本人も本当は人見知りでナンパみたいなことは嫌がってましたしね。

本気で女の子を誘ってる訳じゃないってわかってた。

 

わかっちゃいたけど、美人女子大生アキちゃんの愛が足りない発言を鵜呑みにした清純派女子大生イシイドは、過剰な愛を放出しまくって各方面で地雷を踏みまくった。

そしてそれゆえにその彼氏とはあっという間にお別れすることになった。

 

そして『かわいいヤキモチ』は、それが許される特権階級のためのモテテクであると気づくのに何年も要したのだ。

 

お陰さまで、軽くトラウマというか。

ここはヤキモチを妬かねばならない場面なのか、とイチイチ検討するようになってしまった。

アレ、絶対ワナだったんだぜ。

 

 

どこからどこまでが浮気?

 

さて長い前置きでござったが、

 

『どこからが浮気か』

 

ちょくちょく話題になるようで、SNSニュースでもしょっちゅうアンケートが取られている。
それくらい『実は気になること』なんでしょう。

だけど、こんなに当てにならないものなんてないんです。
感じ方って一人ひとり違うもの。
仮に9割の女の子が

 

「キスはOK」

 

と言ったところで、あなたの彼女がNGだったらNGなのだ。

 

では彼女のボーダーラインを知るにはどうしたらよいか。
彼女のボーダーラインを確実に知る方法は

 

もう直接聞くしかないよね?

 

 

『魔法の質問』はいろんな意味で『悪魔の質問』

 

「どこからが浮気だと思う?」

この『魔法の質問』はあなたの知りたいことを確実に教えてくれるが、様々なリスクも伴う。

 

デメリット その1

 

まず、この質問をすることで

 

「この人、浮気願望があるんだ」

 

と、要らぬ疑惑を持たれることになる。

 

そして、答えた方も『そこまでは許さなければいけない』という無言の縛りを受けることになる。
例えば、『手をつなぐのはNG』と答えたら、彼氏が女の子と食事に行ったりデートするのは容認しなければならなくなる。
『手を』つながない限りは。


さらにこずるいヤツなら、キスやそれ以上のことをしておいて『手はつないでいない』と言い張るかもしれない。
やだ、サイテー。

 

デメリット その2

 

なんだか女子側のリスクの方が高そうに見えてきた。

 

もしも彼女が

 

「うーん、キスまでなら許す」

 

と言ったからといって小躍りしてはいけない。
彼女のボーダーラインが意外に緩かった場合。
その彼女もそこまではするかも、いや、実際したことあるのかも、ということだ。
もっというと

 

「それ以上の経験があるけどそこまでは言えないから少し低めの申告にしとこーっと」

 

ということかもしれない。

まだ彼女のことが信じられますか?

もう、サイテー。

 

つまり、この『魔法の質問』はお互いの信頼関係を崩すだけの『悪魔の質問』なのだ。

 

そもそも『どこまでなら許されるのか』という発想をする時点で、『悪いこと』という自覚があるのです。
例えはマズイけど、未成年が『未成年のうちは少年法に守られていて罪が軽いから』という理由でムチャするのと同じ理屈じゃありませんか?
害を受けた側の気持ちを推し量れない、想像力に乏しい人なんだなと思ってしまいます。
うむ、残念。

 

 

若さまファイトー

 

過去のトラウマから微妙な間を作ってしまったイシイド。

若さまはそれを機嫌を損ねたと思ったらしく

 

「ホントにね、同じ部屋で雑魚寝してもなんにもないんだから!」

 

…若さまよ、普通は雑魚寝の方が何も起こらない。
普段どんなマンガを読んでるんだい?


心で突っ込むイシイドでありました。