バリキャリ乙女のイド端会議室

主に婚活、時々しごと。華麗なるバリキャリの脳内会議の一部始終。

これだけでOK!好感度を下げないテーブルマナー

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、バリキャリ乙女のイシイド マキです。


そんな訳でちょいと小洒落たレストランへ行くことになったあなた様。
オシャレなお店が好きな殿方さまもいらっしゃいますが、苦手と思う方も多いのもの。
そんなあなた様はもしかしたらテーブルマナーに自信がないのかもしれません。

 


圧倒的に人気がないのは『食べ方のキタナイ人』


婚活のお相手探しの条件で『食べ方の汚い人はNG』という人も多いかと思います。


婚活なんぞしてますとね、そりゃもう色んな人と食事に出かけます。


正直な印象を申し上げますと、どなた様も大抵何かしらの問題はある。
これは素晴らしい!というテーブルマナーの殿方さまにはついぞ出会わなかった。
残念なことでございます。


そして食事のマナーをランク付けするとしたら


Excellent!:感動するほどエレガントなマナー


Good:取り立てて気になるところはない


Bad:一度、または数回「おや?」と思うことがあった


chaos…:直視出来ない、出会ったことを後悔するレベル


大まかに分けるとこんなところか。
そして割合としては


excellent:good:bad:chaos=0.5:3:5:1.5


といったところでございます。
上と下を切ったgood~badまでがいわゆる『普通のひと』ということになりますね。
つまり殿方さまと食事にいけば、ほとんどの場合で何かしら『おや?』と感じることがあるということなのです。
だからちょっとのことで目くじらを立てるようではなかなかカップル成立とはなりにくいのではないでしょうか?

 


『食べ方がキタナイ』だけでフラれることはない


念のため、先に言っておくと、ただ食べ方が汚いだけでフラれることはほぼありません。


実例をあげれば、私が婚活で出会いお付き合いした殿方さまはめちゃくちゃ食べ方が汚かった。
とある洋食屋さんでごはんを食べたときのこと。


よくお料理についてくるスープってありますよね。
玉ねぎ、ニンジン、ベーコンのみじん切りのコンソメスープ。
パセリが散らしてあるやつね。
彼がスプーンにすくってひと口。


ずっ……ズズズズズズーーーっ


えっ……ええええええーーーっ


最初はね。
ワザとやってるのかと思ったの。
「オレがどんなことをしてもついてこい」って試されてるのかと思った。
だけど違う。
コイツ、ガチだ。


何しろふたつ空けた隣のテーブルで週刊スピリッツを熟読していた兄やんが弾かれたように顔をあげ、私のことを見たくらいだ。
そして露骨にイヤな顔をしてみせた。


ひぃぃぃっ!
ごめんっ、ごめんなさいっっ
嫌だよねぇ、気分悪いですよねぇ。
お仕事帰りのおくつろぎのお時間に誠に申し訳ございませんっっっ


他にお客さまがいないこともあってとんっでもなく響き渡ったその音に。
居たたまれなくて、テーブルまで行ってお詫びしたい気持ちになったけど、それだけでその彼と別れようとは思わなかった。


だってホレてしまっていたからね。


もしも彼を好きになる前なら、検討事案であったかもしれない。
だがこの時の私にはハイスペックな彼を逃したくないという打算が働いていた。
皆さまには、この時の私の心の動きをお伝えしたい。

 


おぉーっと。
これはいいレストランとか連れていけないなぁ。
かといって、恥ずかしいから直してくれなんてもっと言えない。
誕生日には旦那さまと素敵な夜景レストランでディナーなんて夢のまた夢?
これから一生『外食=ファミレス』でいいのか?
残りの生涯、お高いレストランは諦めろということなのか?
諦められるか、私?

 


否!

 


だがしかし。
ステキレストランなど女同士でいけば良いのだ。
私にはそれに付き合ってくれるお母さん、妹、友人たちがいっぱいいるじゃないか。
この価値が分かる者とだけ楽しめばいいのだ。
問題ない。
問題ないぞーっ


ぞーっ


ぞーっ

 


結論をいうと、フラれたのは私の方だった。
だから食事のマナーが悪くてもフラれるとは限らない。
食事のマナーが悪い男に泣いてすがった女がここにいる。


だけど別れた後には決して良い思い出にはなり得ない。
傷さえ癒えてしまえば、あんな犬食い野郎と結婚しなくて本当に良かったという蔑みと、なんであんな家畜マナーを放置できたのかという自分への怒りしか残らないものなのだ。


お別れするのは仕方がない。
だけどね、せめて美しい思い出くらいにはなりたいじゃないですか。
だから食事のマナーで得点を稼ぐのは至難のワザ。
そこでマイナス査定にならぬよう最低限ここはクリアしてほしいという対策をお教えします。

 


これだけでOK!好感度を下げないテーブルマナー

 ようやく本題でございます。

 

がっつくなら食べ物にして


イシイドは営業職でして、店頭で応対するお客さまにお飲み物をお出ししています。
その際におしぼりもお付けしているのですが、これをテーブルに置くやいなや、コンマ数秒でサッと持っていく方がいらっしゃるんですね。

まるでお腹を空かせた野良猫のよう。
お盆にはまだ飲み物と小菓子も乗ったままです。


細かいことを言うようですが、本当は全員分、全ての配膳がすんでからゆっくり手に取るものなのですが…
仮にものすごくお腹が空いていた、ものすごく喉が乾いていたとしてもお行儀が悪い。
同席者の分も待てないというのは大人としていかがなものでしょう。
ワンコだって『待て』ができます。
こういう姿を見てしまうと、まだお食事が始まってもいないのに前途多難だなと思ってしまいます。

 


スープは食べ物です


前述のスープズズズズ男のように音を立ててスープをすする殿方さまは結構多いものです。
テーブルマナーの本やサイトを見ると


『スープは少しずつ、音を立てずに飲みましょう』


と書いてあったりするのですが、その『音を立てずに』の方法が分からんっちゅうの。
そこまで書いてあることってないんですよね。
そこでイシイド流、スープの音を立てずに食べる方法。


スプーンにスープをすくったら、そのままぱくりっとスプーンの丸い部分を咥えてしまいましょう。
そしてスッとスプーンを口から抜きます。
これだけ。


スープは飲み物ではありません、スープは食べ物です。


スープをズルズルとすすってしまう人は、大抵スプーンの端に唇をつけて飲もうとするからすすってしまう。
スープが飲み物だという認識を改めてください。


そして最初にスープをすくう時、なみなみいっぱい表面張力まですくわないことがコツです。
一般的には3分の2くらいと言われています。
なみなみにすくってしまうと、こぼしてしまいそうで、お口から迎えにいくことになってしまいます。
そうすると、やっぱり啜ってしまうことになりますよね。
なみなみで啜っていいのは日本酒だけです!


余談ですが、すすっていただく日本蕎麦。
あれは喉ごしを楽しむものなので、啜ってOKってことなのかもしれませんね。

 


お箸の使い方は即矯正すべし


テーブルマナーといって抵抗のある方はフォークとナイフの使い方が不安だったりするんじゃないでしょうか?
どーしても、不安だというあなた様は思いきって


「お箸ください」


と言ってしまいましょう。
最近のレストランは大抵(ご年配の方用に)お箸を用意してます。
コースで何万円もするような高級レストランであればナイフとフォークが礼儀ですが、挙動不審で食事をするよりはお箸で堂々としていてくれた方がよっぽどマシです。


ただしその場合、お箸の使い方は完璧してください。


この間ビックリしたんですけど、テーブルマナーのサイトで『大人になってからお箸の使い方を正すのは無理ですよねー』なんて書いているのを見かけました。


いや、無理じゃねぇし。


むしろ大人なんだから直せよ!
子どもに頑張らせてるのに『だって大人だからムリ(てへっ)』とか言っちゃうのはおかしいでしょうが。


恥ずかしながらイシイドもお箸の使い方は正しくありませんでした。
社会人になってから先輩に指摘されて直しました。
三か月くらいは不自由でしたけど、今はすっかり支障なく使っています。


お箸って使い方が正しくなくてもごはんを食べることはできてしまうんです。
他人の目線を気にしなければ問題ない。
だけど、他人はその箸使いを見てあなたを評価しているのです。
正しい箸使いができるようになって、婚活はもちろん、ビジネスの場でも自信を持って食事をすることができるようになりました。
少なくとも私はね。
ですから、ナイフとフォークを放棄するなら箸使いは完璧であるべきなのです。

 


テーブルマナーは誰のためのもの?


というわけで、以上の点を押さえていただければ最低限、食べ方だけでマイナスを食らうことは避けられるハズ。


ちなみに。
それさえも『めんどくさい』『そこまでしなきゃいけないのか』と思ってしまったアナタ。


違うんですよ。
アナタのためじゃない。
アナタと食事をしているお相手のためなんです。
一緒にいるお相手さまに恥をかかせない、そのためのマナーなのです。
お相手さまが心置きなく、楽しくお料理を楽しめるよう、心を尽くすことが本当のテーブルマナーなのです。


さて、あなたのマナーは合格点をもらえますか?