バリキャリ乙女のイド端会議室

主に婚活、時々しごと。華麗なるバリキャリの脳内会議の一部始終。

車を運転する長女は晩婚になりがち説

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、乙女イシイドです。

 

先日の風邪が治りきらず、ついにお休みしてしまいました。

 

 

長女はツラいよ

 

幸いインフルエンザではなかったのですが、熱と頭痛と吐き気で身動き取れず。

 

「お父さん、出かける予定だったけど、病院まで送るぞ?」

 

「ううん、大丈夫。自分で行けるから。気にしないで、行って?」

 

「うーん。ケータイ持ってくから、何かあったら呼んで」

 

「いってらっしゃーい……」

 

これだよ。

 

これぞ長女気質。
素直に「送って」と言えないのです。
これが母(末っ子)や妹(同じく末っ子)であったら、雨ってだけで「駅まで送ってー」と言ってのける。
イシイドは雨だろうが旅行の大荷物を抱えていようが自分からは言わなかったりします。

 

むかーし、同じく長女である親友、師匠とも

 

「ウチらはさ、単純に頼るってことができないんだよねー」

 

なんて話をしたことがあったっけ。


今でこそ生まれ順による性格診断だとか占いだとかあったりします。
世の中の長女さんたちは

 

『お願いする』→『相手に迷惑をかける』

 

と思考がなりがちです。
そのくせ、

 

『お願いされる』→『任せとき!』

 

にもなりがち。
感謝されてるうちはせっせと尽くしますが、そのうち不満を溜めて爆発する、なんてメンドクサさを持ち合わせています。

 

お布団に潜り込みながら、学生時代のことを思い出すのでありました。

 

 

頼り上手な送られ女子

 

イシイドがまだ花の女子大生だった頃。
アゲアゲバブリィーな時代よりは少し下るのだけど、自動車王国愛知県では『やっぱり彼氏はクルマを持ってた方がいい』という風潮がありました。
ポルシェだのベンツだのでなくても良かった。
親のお下がりだろうが借り物だろうが『車で送り迎え』がちょっとした自慢になるのです。

 

とある女子会で少し遅くなった時のこと。
リーダー格の女の子が彼氏を呼び出しました。

 

「うん、もうすぐ終わるんだけど、◯◯ちゃんと⬜️⬜️ちゃんも送ってほしいの。うん、お願い」

 

え、マジ?
ホントに来るの?

 

彼氏さんも5分や10分で来られるような距離ではないし、もう電車もバスもないような遠方へ、余分に二人も送り届けるって結構大変なことだと思うんです。
まあ、最終で彼女がお泊まりをしていったのかもしれませんが、自分に何のメリットももたらさないのにスゴいなって思いました。
そして、その面倒をさらりとお願いしちゃう彼女もスゴいなと。

 イシイドはまだ帰りの足があったのでそのまま帰りましたが、その後送られた彼女達からは『その彼がいかにステキであったか』をくどいくらい聞かされました。

 

そして、卒業してほどなくお二人は結婚したようです。
思えば、比較的早く結婚した友人たちはたいてい彼氏のお迎えがあったなー。


イシイドの『最初の彼』も次に免許なしの彼女と付き合って結婚したっけ。

 

 

大人の翼

 

婚活ブログを書いている身でこんなことを言っていると、『結婚したくば車の運転はするな』ととられてしまうかもしれません。

 

でもね。

 

自らハンドルを握り『心の赴くままにいつでもどこへでも行ける』ということはこの上ない幸せなのです。


恥ずかしながら『青春の1ページ』というフレーズを聞くと、どの殿方さまと過ごした日々よりも圧倒的に『自分でハンドルを握っている』シーンが色濃く思い出されます。

 

失恋した友だちをゲリラ的に海へ連れ出したこともありました。
元カレが浮気した時は京都までかっ飛ばし、有名な神社で末代まで呪ったりもしました。
豪雨で浸水した道路にうっかり入ってしまって、フルスロットルで脱出。
安堵のあまり、早朝4時に一人ゲラゲラ笑いながら帰宅したこともありました。

 

 

それから。

入社した会社が少々ブラッキーだったので、少ないお休みを工夫してフル活用する知恵もつきました。
交通機関では行きにくい場所や少し遠いところへも。
前日の夜から、早朝から。
クルマでなら自分のペースで出発できます。
日帰りだけど、一泊したくらいの満足感は充分に得られた。

 

私は自分で運転することで、誰かに迎えに来てもらうのを待つのではなく、たくさんの思い出と、柔軟な考え方を手に入れたのです。

 

誰かに頼ることも立派なスキルのひとつだけれど。

 

大人になればなるほど、自分の時間や人生を自分でコントロールしていく能力が必要になります。
若いときに頼れなかった私たちはこうして学んで、今、とても自由だ。
私たちは翼を持っているのだ。

 

 

病院へ

 

目が覚めると、11:30
午前の診療は12:00まで。
ヤバい。
もう熱は下がっていたけど、休んだ以上検査くらいは受けておかないと。

 

顔を洗って、ジーンズにざっくりニットにスニーカー。
スッピンはおろか、化粧水もつけずに外出なんて中学生以来か。
ま、マスクと眼鏡でまあいいか。

 

「最近のインフルエンザは熱がでないこともあるからね~」

 

と聴診器を当てたあとに、先生は容赦なく鼻にこよりを突っ込んだ。


結果を待つ間にリトルブラックイシイドが囁く。

 

「インフルだったら、一週間休めるね。ひゃっほー」

 

「待って待ってっ!今日はいいけど明日は商談だよ。みんなに迷惑かけちゃう」

 

リトルホワイトイシイドがこたえる。

昨日は休むなんて思ってもいなかったから、机の上がぐっちゃぐちゃだった。
引き継ぐにしても資料を掘り出してもらうだけでも大変だ。
うわー申し訳ない。
どうかインフルエンザじゃありませんように。

 

「風邪と、ストレス性の胃炎ですね。お大事に」

 

よかった。

ホントによかった。
ほっと胸を撫で下ろし、帰り道で食料を調達。


朝よりはマシだけど、ぼんやりしていて息苦しい。
いつもより重く感じるレジ袋をぶら下げると、白髪頭でよたよた歩く自分の姿が頭をよぎった。

 

このまま。


強がって強がって、年老いて。
この重みに堪えられるだろうか。
正直、自信はなかった。

 

だから、今日は甘えてお休みしよう。
明日からはまたがんばるから。
これも大人への大事な一歩だ。

 

 

ふたたびパジャマに着替えようとしてハタと気付く。

 

やばっ、ジーンズのファスナー開いてた。

やばっ、ブラのホックが段違いだった。

 

 

お  医  者  さ  ん  に  見  ら  れ  た  !

 

 

翼はあれど、どうも大人になりきれないイシイドでございました。